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冬の国 ページ29

ユートは姿を消しながら街中を歩いていた

 

目的もなく、ただぶらりと



ユート「街はこうなっているんだ」



ユートの脳裏には昨晩のハイムーンの言葉が残っていた



優れているものを貶めたくなるのが人間の性



ユート「…はぁ」



カラカサ「あれ、国王様?」



軽くため息を着くとカラカサが駆け寄ってきた



カラカサ「どうしてこんな場所に?



…というか、大丈夫なんですか?」



ユート「姿、隠してたよね?」



するとカラカサはキョトンとする



カラカサ「見えてましたよ、バッチリと」



ユート「え…」



カラカサ「あ〜、語弊あるな。



姿は消えてたけど気配を感じたというか」



カラカサは頭をかきながら言う



ユート「気配…」



カラカサ「国王様、いかにも寂しいっていう雰囲気出しっぱなしなので。



何かあったんすか?」

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作者名:慧jump | 作者ホームページ:http://wakabassl  
作成日時:2023年2月22日 23時

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