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「 文 化 祭 !」
我らが担任 熱血教師の名で知られている「浅田琉」先生は、どでかい文字を書き殴り、どでかい声で聴きたくない三文字を発した。
「 そこで、実行委員を決めたいと思う。
やってくれる人 〜 ! 」
…… 。
率先してやる人なんている訳もない。
きっと先生も分かってるはず。
そう思っていた矢先だった。
「 はい、俺俺 」
手を挙げて席から立つ永瀬廉。
女子がざわめく。
「 おお ! 永瀬 、 珍しいな 」
そう言って、 先生 は 黒板にどでかく永瀬廉と書いた。
「 あ 、 俺 推薦 して いっすか ? 」
「 勿論だ ! 」
「 西野さ 〜 ん ♡ 」
「 へ ッ !? 」
無理です 、 無理です と 目で訴えかける。
でも永瀬は、やれ、と言うように睨んでくる。
「 西野 、 やってくれるか ? 」
「 え 、 あの … 」
口に出して断ろう 、 そうした瞬間。
「 無理です つ ッ たら ぶ ッ 殺す から 」
耳元で囁かれる。
「 や ッ やります !やらせてください ! 」
思わず飛び上がって 、 一言 、 二言 。
「 はい皆拍手 〜 」
こんなにも拍手が嫌なことなんてなかった。
男子は口笛を吹いてはやし立て、女子は憎しみと恨みの目。
少ない手を合わせる音。
「 じゃあ 早速だが やりたい事 まとめといてくれ 」
そういって、先生は椅子に腰掛けた。
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作者名:みなみ | 作成日時:2016年10月29日 19時