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伊野尾side


ケイ「はぁっ、はぁっ…。」

ヤマト「もう少しだ!頑張れ!」


それから程なくして大きな洞穴に着いた


ヤマト「奥の岩陰に隠れろ。」

カイリ「みんな、大丈夫?」

ユウリ「僕たちは…でも…。」


ヤマトさんはユウヤを降ろした

ユウヤの足は痛々しく赤く染まっていた


カイリ「鎖の付いたやつじゃなくてよかったね。」

ヤマト「あぁ、不幸中の幸いってやつだな。鎖付きじゃ置いてくる羽目になる。」

ユウリ「ヤマトさん…ユウヤ…大丈夫なんだよね…?」

ヤマト「…あぁ、大丈夫だ。」


ヤマトさんは足の具合を見てそう言った

その時、洞穴の入り口から物音がした


?「…ヤマト?カイリ?」

カイリ「ナオヤ!マコト!」


現れたのは鹿のナオヤさんとマコトさんだった


ナオヤ「よかった、見つかって。」

ヤマト「どうした?」

マコト「人間が森に入ってきた。みんな逃げてるけど…。」


マコトさんが言いかけた時

鋭い銃声が森に響き渡った

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作者名:双葉 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/isut/ano/  
作成日時:2018年3月24日 17時

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