誓い<僕はみんなを助けます>～Second～ (ページ4)

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伊野尾side

慧「はぁ！？もうばれたの！？」

侑「だって…。」

裕「それって…髙木くん怒るんじゃ。」

涼「余計話聞けなくなっちゃうじゃん！」

まさかの、追跡1日目にしてバレた

この感じじゃ、しばらく髙木は来ないだろうな

慧「はぁ…まぁ、仕方ないよ。それじゃ、予定変更。」

涼「雄也はいいの？」

慧「…しばらくはそっとしておこう。俺たちは、次はこいつの見張りだ。」

机の上に出した一枚の紙

ターゲットと書かれた場所には

大きな文字で“生徒会長高杉”と書かれている

慧「高杉先輩を張り込めば、薮が1人で生徒会室にいた理由もわかると思うんだ。」

涼「先輩だから、大変なんじゃ…？」

侑「大変でもなんとかしなきゃ！」

裕「俺、高杉先輩の家なら知ってるよ。すっごいぼろ家に住んでるけど。」

慧「家はいいや。学校の中だけにしよう。」

親友として、薮と光を救いたい

その気持ちが現れた

高杉先輩を見張っていれば

少しでも薮の負担を減らせると思った

涼「…。」

侑「涼介？どうしたの？」

涼「いや…。やっぱり雄也のこと気になって。」

裕「そうだやね…。」

慧「山田。なるべく教室にいるときは気にするようにしてね。髙木は…俺たちよりも、心の傷が大きいから。」

涼「…分かった。」

俺たちの人生が変わってしまったあの日

あの日を境に髙木は全くの別人かのように変わった

誰よりも何倍も辛い思いをしてるのは髙木なんだ