tu punto de vista ⅱ (ページ34)

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加藤家ページ34

シゲちゃんの美味しい手料理を食べ終え、
私が家から持ってきたスイーツの余りをおすそ分け中

加『これが争いの渦中にあったクッキーね』

「その言い方はちょっと…(笑)」

加『ん、うまい』

「へへ、良かった〜」

加『Aってさ、今でも手越と会ってるの？』

え、突然すぎる

ていうか、シゲから手越くんの名前聞いたのなんて、何時ぶり

また、真剣な目で見つめてくる。シゲのこの顔、弱いんだよな

加『あー、いや。…………ごめん、俺こーいうの下手だわ』

ぱっと目線を逸らされ、頭を掻きながらちょっと項垂れている

「ぇ、その、ま、答えとしては、会ってる。」

加『そっか』

加『まー、その、アイツ、Aのこと、大分好きだったし、、』

加 (ライバルになるならあいつだと思ってたし)

加『ただの嫉妬、です』

しどろもどろと喋り続けているシゲちゃん

あー、こんな聞き方したかった訳じゃなくて、、
亮ちゃんの名前聞いたらなんか思い出して、
はぁ、格好悪い…

とかなんとか

ちょっと可愛い

「ふふ、シゲちゃん、可愛い」

加『今それ言われんのは嬉しくない』

ダイニングテーブルの向かい合わせ
ちょっと上目遣いで不満気に見つめてくる

「ごめん(笑)…シゲちゃんも嫉妬するんだね」

加『も？』

あー、こういうとこ。

言葉尻とるのが上手いんだからさ

「…いや」

そりゃ私だって、多趣味なシゲちゃんがかまってくれないときはちょっと寂しいなーと思うときありますよ

なんて、こんな、なんか、無機物というか、人相手でもないのに妬いてるのめんどくさい彼女みたいだし、言わないけど

加『A？“も”ってなに？』

先程とは一転、ニヤニヤ楽しそうに聞いてくる

「いーわーなーい！」

加『へぇ？まぁいいですけど？』

加『もうAと会って大分経つし、俺もそろそろ気合入れないとなぁ』

「なんの話？」

加『ふ、こっちのハナシ』

なんて微笑む顔がとても優しくて

また少しときめいたのは、秘密