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錦 『なぁ、次はどうする？』
クッキーの生地を作り終え、冷蔵庫にしまった瞬間に言われた
「ふ、そうね、じゃあチュロスにする？冷めても美味しいし」
錦 『おん！そうしよ！』
「亮ちゃんてそんな甘い物好きだっけ？」
錦 『まぁ、好き…やけど、Aとおるからテンション高いねんで？』
「、あ、そういう…」
錦 『あはは、照れた(笑)』
さて、チュロスを揚げる段階にやってきました
錦 『俺がやろか？揚げるん』
「？やりたいの？」
錦 『いや、Aの手に油はねたら危ないやん』
「…ふは、ありがとう。じゃあお願いしよかな」
錦 『おし！任せといて』
ピンポーン
「ん？なんか買ってたけ。ごめんちょっと見てくるね」
錦 『んー。』
チュロス揚げるのにめちゃくちゃ集中してるな
インターホンの画面を覗くと、真っ暗な画面がみえる
おかしいな、壊れた？
「あのー、」
『俺やでー』
ぱ、と明るくなり誠一さんの顔が写る
「え、誠一さん？」
his side
待って
チュロスに夢中なってる場合ちゃうやん
なんか男の名前聞こえたんやけど
錦 『Aー？』
少し離れた場所でインターホンを見ているAに、というかあわよくばインターホン越しの誰かに届くように声を張る
錦 『なんやったー？』
「え、っと、さや香の…」
新 『俺もおんで』
「ふたり。」
チュロスから手が離せない俺は、繋がってる画面を切りに行きたい衝動をなんとか抑えるしかない
錦 『…何の用なん？…俺、今日はAと二人が良いんやけど』
わざと甘えた声を出してみる。Aこういうんに弱いし
「っ、えっ、と、にーやん、と誠一さん、は2人でどうしたんですか？」
石 『ちょっとここやと話せんわ。玄関先まで行ってええ？』
「えーっと、、その、今日は、もう先客がいて、」
新 『大事な用なんやけど。わざわざ二人で来てんねんで？』
嘘に決まってるやんそんなん。
でもあかんわ、Aに断れるわけないこんなん
「…分かりました。じゃあ開けますね？また玄関先でピンポン鳴らしてください」
石 『ありがとー♡』
錦 『あ。』
チュロス、揚げすぎて黒くなってる
こちらに申し訳なさそうな顔で近づいてくるA
「ごめん亮ちゃん」
錦 『…いや、ええよ。……俺も焦がしちゃったし』
へら、と笑う。
いいわけないやん
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作者名：CHAN OTO | 作成日時：2024年1月11日 1時
