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ジンはうなずいて旅人たちに現在の状況を説明した。
「風魔龍がモンドに攻めてきたことで、逆に災いを終結させるきっかけを与えてくれた。
それとリサの魔法で探査したところ、モンドを包む暴風の源が分かったんだ。」
その言葉に、ガイアは興味深そうな声をもらした。
「ほぅ?どこなんだ…?」
それにリサが素早く答える。
「放棄された「四風守護」の神殿よ。
風魔龍があの暴風を引き起こせたのは、そこに残った力のせいなの。」
それに、少しばかり考え込んでいたミラージュが顔をあげた。
「つまり、そこを潰せばいいってことですね。」
ジンはうなずいた。
「私たちの目標は、放棄された四つの神殿のうち、この三つだ。
三つだけの理由については…みんなも分かっていると思うが。」
パイモンは旅人にこっそり耳打ちした。
「分からないんだけど。」
蛍は眉をひそめて、苦笑いした。
「モンドの人だけがわかる、暗黙の了解なのかも…」
こそこそ話していると、ジンが高らかに宣言した。
「西風騎士の皆、時間は限られている。
暴風が猛威を振るっている今、守るだけでは意味がない。
この災害がさらなる拡大をする前に、神殿の遺跡へと向かおう」
アンバー、リサ、ガイアはそれぞれの神殿を担当し、蛍とパイモン、そしてミラージュはそれらの補佐を行うこととなった。
騎士団の外に出ると、ミラージュが「武器の強化をしてから、まずアンバーのところへ向かおう」と提案したので、彼女の案内で、装備の強化を行った。
それから、早速、最初の神殿へ、歩を進めた。
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作者名:おいしいじゃがいも | 作成日時:2023年4月5日 20時