want you back 2

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隆二side









朝、マネージャーさんが迎えに来た車に乗って驚く。

酒くさい。


岩ちゃんも、臣も。


特に臣なんて凄まじい顔をしている。




それがなんでかはすぐにわかった。

今日は音楽番組のリハーサルだけだったから歌も特に歌わず午前中に終了。


俺と臣はボーカルだから事務所に戻ってボイトレをすることになった。ボイトレの前に少し飲み物が飲みたくて自販機に寄った。

ボイトレ室にいくと臣がリフレインを歌っていた。



今までに聞いたことのないような切ない、悲しい声で。




｢僕たちは道のどこかで
見過ごしてしまったんだ
愛しさの曲がり角と お互いの後ろ姿を

愛してるって言葉じゃなくて
手をつなぐこと 忘れてたから
知らない間に 心逸れ(はぐれ)てた

リフレイン …リフレイン…
思い出を歩いたら
すれ違うだろうか？
君に…
リフレイン…リフレイン…
もう一度出会ったら
愛しあえるか？
二人…

この道の向こう側には
駐車場があったよね？
あやふやな記憶さえも
確かめる誰かがいない

やり直すって
始めるよりも
難しいこと
流れた時間(とき)の
岸に立って
やっと わかったよ


So it's raining. it's raining.
降り出したこの雨に
濡れてないだろうか？
君は…
So it's raining. it's raining.
大きめの傘の中
しあわせでいて欲しい

regret
繰り返すよ

リフレイン…リフレイン…
思い出を歩いたら
すれ違うだろうか？
君に…
リフレイン…リフレイン…
もう一度出会っても
声を掛けず
通り過ぎるよ

So it's raining. it's raining.
別々の空の下
雨は降り続ける
ずっと
So it's raining. it's raining.
新しい恋人と
肩を寄せ合い
ひとつの傘に
愛が溢れて
今の君が
濡れてなければいいさ｣



俺のパートも全部歌った臣の頬がひかる。




そっとドアを閉める。

きっと、臣のことだから俺に泣き顔なんて見られたくないよね。



今日は、一緒に飲もう。

独りにはしないよ。






いつもの恩返し、ちゃんと受け取ってね。




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