反撃、といきましょうか。 ページ11
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「もし、そういうところには行きたくない、自分は殺されたくない、自分だけが殺す側にいたいというなら、
それはまた別の話です」
それただのサディストじゃんね。
あ、性的嗜好をそんなんと一緒にしちゃダメか
「それは単に人より優位に立ちたいとか、人を支配したいとか、いたぶったら心地いいとかそういう話で。
つまり、劣等感の裏返しだからです」
初めて、犬堂オトヤの顔に。
激しく動揺が、戦慄を含んだ怒りが走ったように見えた。
「それだけの話です。
どうして人を殺したらいけないんだろう、なんて話のレベルじゃそもそもないんですよ」
抉るなぁこの人も。完結させたよ“だけ”って
馬鹿みたいに感想を述べていて、彼の震えに気づくのがワンテンポ遅れた。
「…………べらべらと、
この野郎ォォォォ！！！」
振り翳された鈍い銀。
「……！！」
立ち上がると反射的に足を振って、その膝裏に当たったのを感触で確かめ。
勢いを緩めず思いっきり振り抜いた。
「っ！？」
バランスを崩して、ズダァン！ と仰向けに倒れる彼。
ナイフは乗降口の方に飛んだ。
「…………、すごい」
パチパチパチパチ
拍手の音が響いてきた。
そんな温かい空気醸されてもね……
これからまた氷点下まで叩き落とすけど。
露木さんに呼びかけられた煙草森さんがバスを停車させたのか揺れが止まった。
犬堂オトヤを跨いでナイフを拾い、しゃがみこんで、
切っ先をスッと喉元に当てた。
「ヒッ……！！」
「ああ、やっぱ整さんの言葉が合ってたんだね。
自分は殺されたくないんだ」
だからと言ってどうなる訳でもないけど。
食い込むギリギリまで近づけては止め、当たらない程度に刃先で空中を掻く。
「────二つ、良いコト教えてあげようか。
さっき言ったじゃん。自分の命に全く価値が見出だせない人間の話。
あれ、私のことなんだよね」
空気が凍りついた。
「まだ他人を殺したことは無いけどね。
必要性が無いから」
ナイフを持った手は固定して、頭を手すりに預ける。
髪の毛越しの金属の冷たさに目を細めた。
.
お仲間登場、ってことらしい。→←プールと棒高跳び、てな訳か。
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camellia*(プロフ) - ほこりさん» 嬉しすぎるお言葉がぎゅっと詰まってて感動しています……作成当初は自分でもここまで規則正しく更新できるとは思ってませんでした笑 今後も何処かでお会いできた際にはお付き合いいただけたら幸いです。ありがとうございました！！！ (9月24日 18時) (
レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
ほこり(プロフ) - 完結おめでとうございます！今日で丁度ぴったり1ヶ月なんですね…長いようで短かったです。最初から最後まで全部面白くて…最高でした！またお会いできることを願っています。 (9月24日 17時) (レス) id: 1ad3c07b3d (このIDを非表示/違反報告)
camellia*(プロフ) - kagamikoto08さん» コメントありがとうございます。愛珠さんについてなのですが、ドラマ版では仰る通り妹ですがコミックでは姉となっています。手元にあるのがコミックで、そちらに沿って書いているので今作では姉と書かせていただくことをご了承願いますm(_ _)m (9月16日 13時) (レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
kagamikoto08(プロフ) - 更新待ってました！愛珠ってガロの妹だったと思いますので確認よろしくお願いします！ (9月16日 6時) (レス) @page32 id: 7c6ddcdea9 (このIDを非表示/違反報告)
camellia*(プロフ) - あきらさんさん» コメントありがとうございます！ 倉野ちゃんは特に思い入れも掘り下げも深いキャラなので嬉しいです……！ 早い内に本編で皆様のお目にかかれるよう頑張ります！！ (9月10日 0時) (レス) id: 24ff41186f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：camellia* | 作成日時：2023年8月24日 18時
