厄介なやつに好かれたら【降谷零】

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降谷さんが来たので凄くびっくりした。

いや、だって私結構ここ来るけど中々知り合いにも会わないし、よりによって降谷さんが来るなんて思いもよらなかった。



「人生色々あるよね。猫ちゃん」

「ニャァ」



猫じゃらしを引っこ抜いて、猫ちゃんにフリフリしてあげたけど顔を背けられる。

どうしてこんな嫌われてるのか。



「降谷さんじゃないんだからさ……もうちょっと可愛く甘えてよね」



なんて笑いかけても、猫ちゃんはそっぽを向くばかりで、なんともいえない絶望感に満ち溢れた。


そんな時

『お姉さん何してるの』

とチャラいお兄さん２人がこちらに向かって来た。



すごい。

口にピアスがついてる。

あれって痛くないのかな。てか、食べる時邪魔だよね。

それより、いきなりどこから登場したんだ。



「猫ちゃんと遊んでます」



まぁ、された質問を無視する訳にもいかないから、正直に今してることを話してあげた。

最後に『ね！！』と猫ちゃんの方を見てあげれば答えはかんぺ



いない



え、どこ行ったの……

猫ちゃん消えたし

私を1人にしないでよ！！



「そっかぁ。猫ちゃんか！！でも猫ちゃんどっか行っちゃったね」

「ちなみにさっきの男ってのは彼氏かなんかかな。もし予定が合うなら今からお兄さん達と遊びに行かない？」

「今からですか……」



本当、どうしてこの世界の人は初対面なのに遊びに行こうとか言う人が多いのかな……

もちろん断るに決まってるでしょ。

知らない人にはついて行かないって習ったし。



「いや、いいです」

「そう言わずにさ〜、さっきの金髪で安っぽい男なんかよりオレ達の方がよっぽどいいぜ」



金髪で安っぽい男……って降谷さんのことじゃないよね。

もしそうだったら私



「馬鹿にしないでください」

「へ」

「降谷さんを馬鹿にしないでください！！」



結構ムカつきます。

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