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「楪を怒らせた？」
「いや、怒らせたというよりも泣かせそうになった」
あの後、楪はそのままオレの前から去った。
弱々しくて、らしくないあいつの姿が脳裏に浮かぶ
だから、こうして友人達の力を借り問題を解決しようと夜の休憩時間に緊急会議を開いた訳だ。
「第一あの能天気野郎がどうしてそんな態度取るんだよ。況してや大好きな降谷にだぜ」
「だから余計分かんないんだよ」
「でも怒ってた訳じゃないんだろう。状況がよくわからないんだが……」
諸伏が『教えてくれ』と言わんばかりにこちらを見つめてきたので先程あったことを大まかに説明するとその場にいた奴ら全員深い溜息をついた。
口を揃えて皆が『お前が悪い』と言う。
一体どう言うことなんだ。
「なるほど。だから松田がここに呼ばれてないのか」
「てかあいつ……楪の中身を知った上で好きになるとか趣味悪……いや、確かに可愛いとこもあるけど」
ついでに松田が楪のことが好きだというのも話してっやた。
恨むなよ松田。
「とりあえず話をまとめると、松田が楪を好きになって不調気味。その様子を不審に思った楪は何か知ってそうだと思ったお前の元へ訪ね、最終的に話は解決するが、お前が松田と楪がお似合いだと言ったんだな」
最後に『本当に馬鹿な奴だ』と伊達が再び溜息をついた。
こいつがそう言うくらいなら相当な理由があるんだろうな。
でもやはりわからないものだ。
「乙女心くらい読み取ってやれよ。いいか、楪は降谷のこと好きだろ。お前はそれを知ってるくせして他の男のことを勧めたんだぜ？そりゃいくら楪だって落ち込むさ」
「まぁ楪は一応振られた身だから、そこら辺踏まえてそのことに関して深入りはしてこないと思うけどな。でも最後にあいつが『降谷さん一筋』って言った意味考えてやるくらいしてやれよ」
「少なくとも、どうでもいい奴のことなんかの為にお前はオレ達に相談なんかしないだろ」
こいつら多分オレよりオレのことわかっている気がする。
『私は降谷さん一筋なんですけどね』
あぁ
そうか
オレが突き放したような言い方したからか。
「今すぐ謝ってこいよ」
「どうやってだよ」
「それは降谷が一番相手の喜ばせ方知ってんだから自分で考えとけ」
肩にポンと手を置いた諸伏は『ファイト』と立ち上がって部屋を出て行った。伊達と萩原も軽くなんか言って諸伏へついて行く。
オレもあいつのとこ行くしかなさそうだな。
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カリカリ梅(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます！ひえ……一気読みだなんて貴重なお時間を頂き感謝です(泣)夢主ちゃん私も大好きなんですよ！また機会があれば是非是非お願いします！ (2018年7月30日 23時) (
レス) id: 213472193d (このIDを非表示/違反報告)
りんご - はじめまして！面白くて一気読みしちゃいました笑 主人公のキャラがぶっ飛んでて良いです！(`・ω・ь)更新頑張ってください！ (2018年7月28日 12時) (レス) id: 0d67710dc7 (このIDを非表示/違反報告)
カリカリ梅(プロフ) - パルルさん» はじめまして！コメントありがとうございます！とても良かったとは……嬉しすぎて目から鼻水がでてきます（泣）温かいお言葉感謝感激です！続きも機会があれば是非書かさせてください！ (2018年7月25日 0時) (レス) id: 213472193d (このIDを非表示/違反報告)
パルル - あの、はじめまして。今回初めてコメントさせていただきます！！！！！とても良かったです続き楽しみにしています！！！！ (2018年7月23日 18時) (レス) id: 969e88c88b (このIDを非表示/違反報告)
カリカリ梅(プロフ) - むぎさん» コメントありがとうございます！！中々更新できずに申し訳ございませんでした。コメント一つで作者はとても喜びます。この度はありがとうございました(^^) (2018年7月20日 16時) (レス) id: 213472193d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カリカリ梅 | 作成日時：2018年4月24日 0時
