恋は哲学【名探偵コナン】

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「今回は安室さんの負けですね」

「恐れ入りました……ですがAさん」

「なんでしょうか」

「何故僕達は囲碁で勝負をしているのですか」

「1巻第3ストーリーに沿ったまでです」




本日は地域のおじじ様達が集う囲碁のクラブへ安室さんとやってきていた

今回は囲碁を打つことで恋を知ることができるとのことであったけれどまたしても失敗

でも普通に楽しかった

勝ったし




「まぁ、このまま帰るのもなんですし……Aさん、この後どこか行きませんか」

「え」

「息抜きですよ。僕達は必ずしも漫画通りにことを進めなくてはならない関係ではないでしょう」

「まぁ、そうですね」




かと言って特にすることもないというのが事実

ただでさえ引きこもりの私はこの地のこともあまり詳しくないし




「行きたいところがあるのですが」




でも安室さんがリードしてくれるみたいなので断る義理もない

たまにはいいのではないか





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「東都タワー？」

「昼時なので混んでいるかもしれませんね」





目の前にそびえ立つ高い高い建造物

どこまで続いてるんだか

それにしても、彼の言う通り人が多い

やはり家族連れなんかはこういう所に来るものなのだろう

あとカップルとかカップルとか

そう考えると女性経験豊富そうな安室さんなんかはかなり場慣れしてるのでは





「１つ疑問に思ったんですけど」





頂上を目指すべく、エレベーターに乗車した私達

人パンパンだし密室空間半端ないから早く抜け出したいのが本音




「どうしました」

「安室さんってお付き合いしている人とかいないんですか。貴方みたいなステキな人、周りが黙ってはいないでしょ」




今に始まったことじゃないけど、割と会ってすぐの時から思う



この人、なんで独り身なんだろう



しかも完璧4ハイスペックをお持ちにしてアルバイトに私立探偵……安定はしてない

年齢三十路近いらしいし

本当に謎

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