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結局茶髪少女ちゃんは地下の自分のお部屋に引きこもってしまった。
横を見れば愉快な仲間達も博士さんも相当心配している様子。勿論私だって多少の罪悪感はある。
何もしてないけど……何もしてないんだけどね。
「先生。灰原があんな状態になる時は決まって条件があるというのは知ってんだろ」
「もちろん。例の組織の気配とやらでしょ……まさか死神君、今になって私を疑ってるの?」
「いや。んなことは言ってねぇけどよ……」
まぁ、仕方がないこと。彼の気持ちはよくわかる。
茶髪少女ちゃんと長い年月をかけて育んできた信頼とやらはついこの間会ったばかりの私とは比べ物にならないほど大きい。
今の状況からして彼女の行動を優先とし物事を考えていくのが彼の心情。
「死神君がしたいようにすればいいよ。部外者はお口チャックにしとくから」
「いや……」
「茶髪少女ちゃんには悪いし。今日は帰らせてもらうね」
この場にいてもなにかあるわけではないし余計に私へのカラス集団の疑いがかかるだけ。
悪いね諸君。無駄な心配をかけてしまって……
私は逃げさせてもらうよ。なにせすべての責任は死神君のものだし。
関係ないよね。
別に……
だって本当に何もしてないんだもの!!
こんな家出てってやる!死神君なんてもう知らない!……ってこの台詞どっかで……まぁいいや。
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作者名:カリカリ梅 | 作成日時:2017年1月28日 11時