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「先生。もう一つ質問してもいいかしら」
「あ、うん」
「貴女って私のことを知ってるんでしょ」
「うん。知ってるよ」
「……何も聞かないのね」
「え」
「ここにいて本当にいのかとか。普通の人だったら私みたいなのは許してはくれないでしょ」
いきなり真面目な話。
でも彼女なりに考えてるんだよね。
だけどほら……私原作も知っているわけだからこの子が登場してからの場面も見ているわけで、いい子なことくらい初めから知ってるんだけどさ。
助言というものはやっぱり今の状況必要らしい。
「気にしなくていいと思うよ」
「え」
「だってもう貴女は過去の自分じゃないわけだし。今までで何度も誰かに必要とされてるから。もう変わったのよ」
いやぁ臭い台詞。
でも茶髪少女ちゃん嬉しそうに笑ってくれている。
よかったね。ね。
「ありがとう……なんだか私の大切な人に貴女が重なった気がして心により響いたわ。全然似てないのに変よね……」
「へ」
「いいえ。なんでもないわ」
彼女の大切な人ってたくさんいる気がするけど今の言葉は彼女の姉の明美さんを記していた?
いや、まさかね……
「先生はやっぱり先生なのね」
「ただの公務員」
「そうかしら。意外と真面目なことを言うから」
「失礼しちゃいます」
またクスリと笑った茶髪少女ちゃん。
彼女の笑みを見れたことが今日一番の報酬かも。
ただ死神君たち……上手くやってるのかしら。
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作者名:カリカリ梅 | 作成日時:2017年1月28日 11時