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「めんどくさい……」



なーんで私が他の学校との関係事情に巻き込まれないといけないのよ。

あの校長……絶対恨む。

第一、資料の交換って普通にメールとかで済ませれる話じゃん。いくら受け持ちのクラスがないからってこき使い過ぎよ。

それにこっちはこっちで向かった先の学校の校長が『どうせ暇だったらうちの学校の一日副担任でもどうですか?』なーんて声かけてきた。



う〜ん……

一言言っていい?




なめてんじゃないわよおおおお!!




ていうか自由よね!!他の学校の先生を全く関係のない学校の副担任として迎えるなんてどうかしてる。この国本当にどうなってんの……


まぁ……結局は引き受けちゃったんだけどさ。

結構忙しかった。

よりによって一年生の副担任って……普段名探偵を見ているせいでイマイチ掴めなかったよあの子達。



「……」



うん。そういうわけで、こっちは疲れいるの。早く帰らせてもらいます。



「一ノ瀬さん!!」

「あっはい」



え、なになに。声がした方向へ振り向くと他のクラスの女の先生が立っていた。



「職員室は……行かない方がいいと思うわよ」

「なにかあったんですか?」

「えぇ……内密にして欲しいんだけどうちの学校の先生が事件にあって警察が来ているの」



へぇ〜事件。

それは大変だ……って……

ん、んん?

待って待って……このワード何処かで聞いたような……



「え?ちょっと……一ノ瀬さん!!」



職員室に猛ダッシュ。

いや、嘘であって欲しいというか夢であって欲しいんだけど、まさか、まさかよね……



「え……先生」



やはり私の願望はその瞬間一気に打ち砕かれた。

職員室には殺人ホイホイ死神君がいた。

しかもFBIの美味しそうな名前の人とジョディさんまで……

あと自称探偵さん。



これは緋色シリーズ開幕ってやつですか。

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作者名:カリカリ梅 | 作成日時:2017年1月28日 11時

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