藍沢先生の婚約者

第12話 ページ14

『今日は当直か−。』


確か耕作も当直だったはず…。


『会いたいなぁ…。』


名｢誰に会いたいんですか??？？｣


『わっ！？

なんだ、名取くんいたの？？』


名｢今日、俺も当直ですので！｣


『おー笑笑』


天｢…ちょっと。｣


『あれ、天野さん？』



天｢藍沢先生のところに連れて行ってよ。｣


名「こんな夜遅くに入れるはずないんだけど？」


『大丈夫だよ笑

いいよ、行こうか。』


天｢…なんで？｣


『ん？』


天｢普通は嫌でしょ！

他の女が自分の好きな人のところに行くんだよ！？｣


…うん、


『だって天野さんは患者じゃない。

患者に冷たく出来る医者はいないよ。』


天｢余裕って訳？？｣


『んー、どーなんだろ？』


天｢私、あんたのこと嫌い。｣


『うん、知ってる。』


まだ子供なんだ、しかたない。









藍「…なんでこんな時間にいる？」


天｢藍沢先生に会いたくて♪｣


藍「付き合いきれないな。」


『それじゃ、私帰るね！』


藍「ああ、悪いな。」


天｢！！


…ﾝｯ｣



！


さすがの藍沢先生も驚いてる。




藍「なんの真似だ。」



天｢少しは女の子としてみてくれた？？｣


藍「お前は患者で俺は医者だ。


それ以上でも以下でもない。」


天｢じゃあ！ じゃああの人は！?｣


藍「あいつは俺の婚約者だ。」


天｢っ！


私と婚約者になってくれたら私を好きになってた！?｣


藍「…いや、

Aだから好きになった。」


！


藍沢先生…。




新｢あ、天野さん！


…帰ろう？？
親御さんが心配してるよ。｣


天｢っ！｣


ごめんね、天野さん…。

第13話→←第11話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す