検索窓
今日:11 hit、昨日:4 hit、合計:37,533 hit

38 ページ38

訪れた2月。

今年は、去年よりも雪が多いようだ。


寒いのは寒いのだけれど、そのことが気にならない程に、私はあることについて夢中になって考えていた。




「今年も絶対一緒に来てよ?」
「当たり前でしょ。……てか、私も渡すし」

「今年はこんな感じにしようかな…って」
「え、超いいじゃん! あんた天才!?」


「私、14日にはもう命懸けるから」
「だよね!」






そう、14日の、……バレンタインのこと。

今年は、渡してみようかな……と考えているのだけれども、
毎年の恒例行事のような感覚を持つあの子たちのようには、なかなか良いアイデアが浮かぶはずもなく。














そうして悩んでいるうちに、2月も残すところ約3分の2。

バレンタイン4日前になっても大して良いアイデアが浮かんでこない自分に呆れながらも、
ここはもう1人で考えても仕方ない……と相談してみることにした。






さすがに本人がいる前では相談できないので、家に帰ってからメッセージで。




A乃々華ちゃん、相談があるんだけど


乃々華うん? どうした?



Aバレンタイン、どうしようかなって



乃々華え、北人に?

Aうん



乃々華あのこと、北人から聞いてないの?
Aえっ、なんのこと?











乃々華北人、親の仕事の都合で遠くに転校するって











………………えっ?






Aそれいつ?



乃々華13日の土曜日って聞いたよ







A知らなかった……


乃々華北人、Aちゃんに言ってなかったんだ……


















北人くんが転校する…………?







13日…………バレンタインの前日…………?






今日は10日………………えっ!?








あと3日!?













そんなこと………………何も知らなかった……………………。

39→←37



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
227人がお気に入り
設定タグ:吉野北人 , THERAMPAGE   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:北極星ポラリス | 作成日時:2023年2月5日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。