検索窓
今日:11 hit、昨日:18 hit、合計:37,551 hit

32 ページ32

12月24日。


あの後、すぐに悩んで考えて選んでいた服を用意する。






去年までのこの日は、なんてことない普通の1日だったけれど、

街がクリスマス色に染まるのを見届けるだけの1日だったけれど、


今年のこの日は……、
今日は、自分自身もクリスマス色に染まることができるんだ……。






そんな希望を持ちながら、時間を待つ今も、私の心は輝いていた。
















準備も完璧に終わって、あとは時間を待つだけなのに、少し落ち着かないのは、

私が今日、何かを期待しているからなのだろうか……。




……だって、今日は12月24日。

クリスマスイブだよ……。






そんな日に、一緒にいる……って、2人で……って、




そんなの……、私…、






ちょっとは、期待しても…いいよね……?



















ピンポーン

と鳴る家のチャイム。


学校の日の朝にも、何度も聞いていたこの音なのに、どうして今日はこれだけで、こんなにも甘く、切なく感じるんだろう……。






横にあった鏡で最終確認をすれば進む足。




『はーい』




開けたドアの前には、もちろん北人くん。






北「じゃあ、行こっか」










ほんの少しだけ積もった雪の上を、ブーツで歩いていく。

シャリッ……と、
私を乗せてくれる雪が、切なそうに鳴いた。



















北「今日も可愛いね」
















その魔法の言葉、あなたは誰にでも言うの……?

33→←31



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
227人がお気に入り
設定タグ:吉野北人 , THERAMPAGE   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:北極星ポラリス | 作成日時:2023年2月5日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。