検索窓
今日:15 hit、昨日:18 hit、合計:37,555 hit

26 ページ26

体育祭の余韻を感じる暇もなく、

既に文化祭の準備が始まっている。




「……では、役を決めていきましょう」


黒板には、クラス長の綺麗な文字が並ぶ。




シンデレラ……王子様……


うん、さすがに私は裏方かな。






「まず、シンデレラ役……」






「Aさんがいいと思います! で、俺が王子で!」








え、……?




私がシンデレラだと……?






絶対乃々華ちゃんとかのほうが……!






とにかく驚きすぎて声にならない心の叫び。








「なんで秋元が王子役なのよ」
「似合わな〜い」

秋「うるさいぞお前ら!」




笑いに包まれる教室内。

えーっと、
……私がシンデレラということについて、既読スルーですか?






「では、シンデレラ役はAさん、王子役は秋元くんということで。次の役を決めていきましょう。……」




クラス長!?

そんなに簡単に決定させていいの!?


大事な演劇の主役だよ!?




周りの音が聞こえないほどに、心の中で叫ぶのに、

それはなかなか声になろうとはしてくれなかった。



















乃「何してんのよ、立候補したら良かったのに」




北「あのタイミングじゃ無理だろ……。






でも、Aちゃんがシンデレラなら、その相手は俺だけだよ。












終わったら絶対に取り返す。」








乃「えっ?」


















北「名作シンデレラに、










この文化祭だけのオリジナルバージョン、付け加えるから」



















そんな会話があったことを知らない私は、

大役への責任を感じていた。

27→←25



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
227人がお気に入り
設定タグ:吉野北人 , THERAMPAGE   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:北極星ポラリス | 作成日時:2023年2月5日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。