アスクブルーアウト1 ページ40
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アスクブルーアウト
それはなんでもない日だった。
あの飲み会以来、仲良くなっただけ。
光と3人で授業を受けて、ごはん行って、
お酒も飲んでる。
2人でごはんに行くこともしばしば。
でも、深ーい話、例えば恋愛事情とか、
お悩み相談とかそんなものはしない。
他愛ない話しかしてこないような関係だった。
この日まではね。
『そうだ。Aちゃん、ごはん行こーよ。』
「いいけど、いつ行く?」
『今日。』
「…今日?」
ん?今日?いきなりすぎやしませんか?
全然空いてるんだけどね。
『そう。今日。』
「今日空いてるよ、行こ。」
『じゃあ5限終わったらLINEするね。』
「分かった。」
突然のお誘いに驚きつつも、すごく嬉しかった。
『Aちゃん、こっちこっち。』
「遅くなってごめんね。」
『俺も授業伸びちゃったから。
この前行った居酒屋でいい?』
「うん。あそこ美味しかったよね〜」
気に入った料理を適当に頼んで、
もちろんお酒も飲みながら。
いつも通り他愛ない話ばっかりしてた。
一緒に取ってる授業やけにノート取らせるよね、とか
学科のレポートがやばいとか、
友達の大ちゃんの天然な話とか。
そういえばさ、って新しく振られる話題も
そんなものだと思ったのに。
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作者名:しんくれろ | 作成日時:2018年8月22日 19時