ウォーリーブルー2 ページ21
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Kei Side
滅多にしないから、料理なんて。
家にある材料を見つめて、
オムライスを作ることにした。
クック パッドを見ながら慎重に進めていく。
チキンライスまでは順調で、
あれ、俺料理いけるんじゃないか?って
錯覚するほど順調で。
問題は卵。
いつも食べるやつはAが作ってくれるから、
ふわふわで、チキンライスに綺麗にかかってる。
でも、今俺の目の前のオムライスはなんか、
綺麗じゃない。卵裂けちゃってるし。
そこそこ美味しいけど、楽しくない夜ごはん。
Aに関わりそうなもの、
全部避けてみたけど、結局脳内に出てくる。
避けたところで何も解決しないし。
『はあぁ〜〜〜』
溜息なのか、心の叫びなのか、
変な声が出る。
お風呂からあがってスマホを見ると、
AからLINEが入ってる。
Aトマトケーキだって。意外と美味しかったから今度食べに行こ!
慧トマトはそのまま食った方がうまいだろ笑
A本当に美味しいんだって〜笑
慧美味しくなかったらどうする?笑
Aどうもしない。笑
Aあ、謝る!
慧うそうそ笑 今度行こっか。
すごく、普通。
いつも通りのAの感じ。
次のデートの約束もできた。
ぼんやりだけど。
違和感は気のせい。気にしない。
いや、元々すごく気にしてたわけじゃないから!
数日後、
ホントは例のケーキを
食べに行く予定だったんだけど、
大雨で、わざわざ行くのも大変ってことで
急遽おうちデート。
大雨の中来させるわけにはいかないから、
俺がAの家に行く。
結構雨強いなあ。
Aんち着く頃にはびちょびちょかもしれない。
うーん、
なんかちょっと会うの緊張する。
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作者名:しんくれろ | 作成日時:2018年8月22日 19時