スイートビター・スイートブルー (Kei)

ウォームブルー２ ページ19

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映画始まってだいぶ序盤で、

私は第1回目の号泣ポイント。



そのあとも3回くらい泣いちゃった。


もう感動的すぎて…

結婚おめでとう！って思ったし。


私の好きな女優さんもキーパーソンで

出てたからより感動しちゃった。



エンドロールが終わって

映画館が明るくなったとき、

ふと隣を見ると、慧くんが下を向いてて。



あれ、泣いてる？



でもここで声かけるのは違う気がしたから、

映画に夢中で少ししか手を付けてなかった、

ポップコーンとアイスティーを

頬張って気づいていないフリ。


出口がすいた頃に

「でよっか。」

『うん。』とだけ。





家に帰るまでは、

コード・ブルー良かったねって

話を私が一方的にしてた。


珍しく慧くんはずーっと聞いてるだけ。


泣いてたから、なんとなく話づらいんだな。

こういうところかわいいよね。笑




家に着いてしばらくして、

すこーし私の中の意地悪したい衝動が働いた。



「けーいくん。今日の映画、感動した？」


『は、いや、わかってて聞いてるんでしょ。』


「えーなんのことー？」

楽しくなっちゃって、

すごい笑顔でちょっと意地悪な顔してると思う笑


『もうさーさっきまで全く触れないでいてくれて、

良い彼女って思ってたのにさあ。』


「本当はね、

触れないでおこうかなって思ってたんだけど、

めったにないことじゃん。」


『彼女の前で泣くの恥ずかしいわ。

しかも映画の前に泣かないって

言っちゃってたから。笑』


「そうだね。ちょっと意外だったけど、

新しい慧くんが見られた気がする。」


結構嬉しかったよ。

いつも掴めない慧くんの、

人間味あるところを知れて。


『あーはーずーかーしー笑』

そう言ってソファに座る私の腰に巻き付いてきた。


「照れてるの？拗ねてるの？笑」


『どっちも。』



「なにそれ笑」






口ではそういったけど、

本当はすごく愛しい気持ちで胸いっぱいになった。



また、こういう時間があってほしいな。


あとは誰もが感動する映画リサーチしようかな笑





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