ジェラシーブルー5 ページ16
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光には話聞くって言ったけど、
自分から連絡するのは至難の業で。
家に帰ってきてから
スマホを眺めながらベッドでゴロゴロすること
早2時間。
LINEを開いては閉じ、
通話画面を出しては消して、の繰り返し。
なかなか難しい、どうしよう。
_________プルルルルル
画面には《慧くん》の文字。
やばい、やばい。
出なきゃ。
「…もしもし」
『えっとー、俺。』
「うん。」
全然会話は続かない。
どんなふうに話せばいいか分からない。
『あのさ、ちゃんと話したいから、
家来てほしい。』
「分かった。じゃあ準備して行くね。」
秋の風に吹かれる午後7時。
これは、私フラれる流れ?
あの“まほちゃん”っていう子のところに、
行っちゃうのかなあ。
寂しさと悲しさとあっけなさを抱いて歩く。
__________ガチャッ
カギは開いてて、そのまま入っていった。
入ったはいいものの、手持ち無沙汰で、
「…お邪魔、します。」
『うん。』
そこから何も発展しない。
長くて深い沈黙が続くだけ。
最初に沈黙を破ったのは、慧くん。
『誤解、解きたくて。
変な言い方しちゃったの分かってるから。』
誤解って何?
もっとはっきり言ってくれないと分かんないじゃん
「どういうこと?私なんか誤解してる?」
『全部話すから聞いて。』
「うん。」
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作者名:しんくれろ | 作成日時:2018年8月22日 19時