検索窓
今日:15 hit、昨日:17 hit、合計:258,202 hit

37 ページ38

.



もっとよく考えてみれば、

【あのとき】みたいに目覚めたときに

侑李がいなくて不機嫌になったのは私だし、


無意識に重ねてるのは私の方。




……好き





だけど、そろそろこのままじゃダメ。


簡単に嫌いになれたら楽なんだけど。


どうしたら。



全く関わらない?
部活があるから無理だし。


彼女作らせる?
私にできることじゃないし。




嫌いなところを増やす?
侑李の中の “ 嫌い” を探そう。


そのまま嫌いになれるかもしれない。


安易な考えと分かってるけど、


どうしようもない暗い穴にいるような今、

こういうのにすがるしかない。




冷たい口調が嫌い、


全部自分は分かってるって態度が嫌い、


私の思考を読んでるところが嫌い、




って全部幼馴染だったから、

いわゆる特権ってやつじゃん。




「はあああ」


自分でもあきれるくらいに大きなため息。


「本当にため息つきたいのは侑李だってば。」


盛大なひとりごとは誰にも当たらないで消えてく。









1日だけ様子見で入院して、さっき無事退院した。


お母さんには休むように言われたけど、

実行委員の私が準備にいないと

圭人くんが大変になっちゃうから。


午後から少しだけ顔を出す。





幸い私が倒れたことは

あんまり知られてないみたいで、

ただの体調不良って認識みたい。



朱里「A〜大丈夫!?

気持ち悪くなっちゃったって。」


「大丈夫だよ。ごめんね?」


朱里「もう文化祭の準備頑張りすぎないじゃない?

担当の仕事終わってる人もいるんだから

仕事振りなよ〜?私もやるから。」


「ありがと。あとちょっとだから、頑張るよ。」


朱里「無理しないでね。」



朱里の優しさがモヤモヤというか、

やりきれなさを溶かしていく感じがして、

なんだか泣きそうになる。



でも泣いてる場合じゃなくて、

早く圭人君のところに行かないと。




_______________________

よろしければ皆様、
評価をお願い致します。

一番右のお星さまにしていただけると、
飛んで喜びます。



.

38→←36



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (268 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
796人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , 知念侑李、山田涼介 , 岡本圭人、薮宏太   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しんくれろ | 作成日時:2018年8月21日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。