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【あのとき】回想…



「侑李ー!帰ろ!」


『うん。A、体育着は?持ち帰らないの?』


「あ、忘れてた。ちょっと待って〜」



今日も元気だなあ。おっちょこちょいだけど。


今は、学年ごとの持久走大会の練習中。

毎日、放課後か休み時間に持久走の練習がある。


体育着持ってきて持ち帰るのも、

毎日のはずなのに、なぜか忘れてる。



Aは喘息持ちだから、

走ったり、歩いたり、走らなかったり。


本当は走りたいのに、

走れないのかわいそうだなって思う。

本人はそんな風に見せないけどね。



「お待たせ〜ごめんね。」



『うん。今日Aのお母さんお仕事で遅くなるって。

うち来るでしょ?』



「行くー、ゲームしたい。」


『いいよ、この前の続きだね。』



多分同い年のほかの幼馴染より、僕たちは仲がいい。

気が合うんだと思う。






ゲームもいい感じに進んだところで、

Aは途中で、ふと手を止めた。



「今日ね、お友達に聞かれたの。

なんで知念くんと仲いいの?って。

幼馴染なんだよ、って答えたんだけど、

なんかムスッとされちゃった。」



なんだそれ。僕なんかしたかな。

といっても、A以外の女の子と

ほとんど話さないんだけどさ。



『ふーん。なんだろうね、その子。』


「わかんないけど、私嫌われてるのかな。」


『気にしなくていいんじゃん?

友達、僕いるんだし。』


「そうだね。一緒にゲームできる侑李だから。」



そのあとも、ゲームして、一緒にごはん食べて、

Aのお母さんが迎えに来た。







その数日後、

【あのとき】はやってきた。



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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 知念侑李、山田涼介 , 岡本圭人、薮宏太   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:しんくれろ | 作成日時:2018年8月21日 22時

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