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大ごとじゃなかったけど、
部活中にふと思い出して苦しくなる。
なぜか【あのとき】と被っちゃう。
頭痛いなあ。
『ねえ、A大丈夫？
さっき圭人からきいた。』
スクイズを準備してたら侑李が来た。
「そっか。大丈夫だよ。少し疲れただけ。」
『あのさ、思い出してない？』
なんでここまで私の頭の中を読んでくるのかな。
でも、迷惑はかけたくない。
「ん〜ちょっと、
【あのとき】みたいだなって思ってた。
全然違うんだけどね。」
そのあと、侑李は少し黙り込んだ。
何かを考え込んでるみたいに。
『なんかあったら僕が守るから。
じゃないと、ここに来た意味がない。』
え、守る、？ ここって高校のことを言ってるのかな。
「ここって、高校のこと？
侑李が進路変更したのってまさか、」
『変に勘繰らないでくれる？
なんでもない。
体調だけは気を付けて。』
そのまま練習に戻っちゃった。
なんでもないっていわれたら、
それ以上は聞けない。
気になってることも聞けず、
ちょっとしたもやもやを抱えながら、
文化祭の準備期間を迎えた。
この学校は、準備に2日間かけられる。
力を入れてるだけあるよね。
教室の内装も大きく変えて、
レトロ可愛い感じにする予定だって。
私と圭人君は教室以外の担当場所も見回ってる。
足りない道具の補充とか、実行委員の仕事もある。
今日から怒涛の文化祭期間になりそう。
疲れるだろうけど、薬も飲んできたし、
大丈夫かな。
岡本「Aちゃん、
次正門の立て看板確認しにいかないと。」
「あ、そうだ。行こっか。」
正門ちょっと遠いんだよね。
というか、正門から校舎とか体育館までが離れすぎてる。
なんでこんなふうになったのかな、
ってたまーに思っちゃう笑
女子「あ、Aさんだ〜。」
あれ、私？
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作者名：しんくれろ | 作成日時：2018年8月21日 22時
