【鬼滅の刃】モブですが何か？？？3

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家に着くと、兄さんが何か呟いてた
兄さん…良かった、まだ生きてる…


「…神様、仏…様…。どうか…どうか…弟だけは…助けてください…。弟は…俺と…違う…心の…優しい…子です…。人の…役に…立ちたいと…いうのを…俺が…邪魔した…。悪いのは…俺だけ…です。バチを当てるなら…俺だけに…してください…」


兄さんの言葉を聞いて、僕の目から自然と涙がこぼれる


「わかって…いたんだ…。本当は…無一郎の…無は…」


＿＿＿"無限"の"無"なんだ

＿＿＿＿＿お前は、自分ではない誰かのために無限の力を出せる、選ばれた人間なんだ






忘れていた過去を全て思いだし、改めて目の前にいる隊士──Aを見る

相変わらず不思議そうに見つめているけど
この様子じゃきっと、柱の僕と幼馴染みの僕が結び付いてないんだろうな


『あのー、霞柱様大丈夫ですか？さっきからずっと黙ってますけど…』

霞柱様…か


「A」
『はい何です！？』


ずっと黙ってた僕が口を開いたせいか、ギョッとした顔で返事をする
黙ってた方がいいのか喋った方がいいのか分からない
めんどくさ…(本心)


「僕は、時透無一郎だよ」
『あ、はい…？』


名乗っても分からないとか何なのコイツ
呆れを通り越してムカついてきたんだけど


「だーかーらー。君の幼馴染みの無一郎なの」
『……………は？』


うん、気づいてなかったんだね
とりあえずその化け物を見る目をやめてほしい


『あ、あれ？私の幼馴染み死んだんじゃなかったっけ？？』
「勝手に殺さないでくれる？兄さんは死んじゃったけど僕は生きてるから」
『同姓同名の人違い？』
「いい加減にしてよはっ倒すよ」
『すみませんでした』


大人しくなったAだが、『え、じゃあちょっと待って？？』と僕の肩を掴んでくる


『私、毎年ふろふき大根2人分お供えしてたけど1人分で良かったってこと？？』
「お供えしてくれてたんだ。まだ僕死んでないけど」
『うん意外と根に持つタイプだよなお前？まぁ腐ったふろふき大根が大量に家の前に置いてあるけど気にせず墓参り行ってきなよ？(唐突な爆弾発言)』
「ふざけてんの？？？」






(ちゃんと回収しろよ)

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