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当時、Aの両親が死んだのは冬眠できなかった熊に殺された…とされていた
たまたま近くを通りかかった猟師のおかげで熊は追い払われ、Aは命を救われた…と
でも、鬼殺隊にいる今ならわかる
両親は、鬼に殺されたんだろう
そして僕たちに会いに来る頻度が少なくなってきてたのは、任務が忙しかったからではないだろうか
そんなことは全く知らなかった当時の僕は、翌日にAが兄の家に引っ越した後から会う頻度が減っていることに悲しみ、苛立ちも感じていた
そして、護身用の刀も、熊から身を守る為だと信じて疑わなかったんだ
Aの肩に鴉がとまる
「A、お前とうとう鴉にまで手を出したのか…(ドン引き)」
『その引いた目をやめろ??私は自由気ままに生きるって決めたんだ!』
「元から自由に生きてるけどね」
『アッ…そっすね…』
耳元で鴉が何かを言ってる
それに軽くため息を吐いたAは、『ちょっと用事出来たから今日は帰るね。ちょうど家に着いたし。薪はここ置いとくよ』とだけ言うとまた元の道を戻っていった
Aが居なくなったことにより、また険悪な空気が帰ってくる
兄と2人の暮らしは、息が詰まるようだった
僕は兄に嫌われていると思っていたし、兄を冷たい人だと思っていた
春頃に、珍しくA以外の人が訪ねてきた
お館様の御内儀だ
あまりにも美しいので、僕は初め白樺の木の精だと思った
…結局、兄はいつものように暴言を吐いてあまね様を追い返した
その後、夕食の支度をする兄にさっきの話に興奮して話しかける
「すごいね!僕たち剣士の子孫なんだって。しかも1番最初の呼吸っていうのを使う凄い人の子孫で」
「知ったことじゃない。さっさと米を研げよ」
「ねぇ、剣士になろうよ。鬼に苦しめられてる人たちを助けてあげようよ。僕たちならきっと」
そこまで言った時、兄が包丁を大きく振りかぶったかと思うと大根をドンドンと勢いよく切り出した
弾みで落ちてきた大根が僕の足元に転がってくる
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処刑人 - おもちろかったです!!めちゃくちゃ笑いました。 (2022年5月5日 21時) (レス) id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
Yona🍊 - 続きが楽しみですぅー!!!面白くてwwこれからも頑張ってください! (2022年4月28日 20時) (レス) @page49 id: ca15e254da (このIDを非表示/違反報告)
くろニャンコ - いつも作品読ませてもらっています。すごく面白くて楽しみにしています笑これからも頑張ってください‼ (2022年4月8日 2時) (レス) id: a24d5541bc (このIDを非表示/違反報告)
カナリアドール・デミア・スカーレット(奏)@推し大好き0701 - 好きです!(突然の告白)この作品!ものすごく面白いです!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2022年1月4日 20時) (レス) @page49 id: 605309b64c (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - 私の気分はさくらんぼさん» そのようなコメントを頂けてとても嬉しいです!ありがとうございます! (2021年9月21日 22時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもち食べたい | 作成日時:2021年8月17日 14時