【鬼滅の刃】モブですが何か？？？3

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とは言え、野生児を地で行くAも僕たちの悩みは真剣に聞いてくれた

後で聞いた話だが、実は兄さんもAによく相談してたらしい
両親が死んだ時に、代わりに俺が死んだら良かった…とか言ってると、Aにぶん殴られて正気に戻ったんだとか
確かに兄さんの左頬が腫れてる日があったな…(遠い目)


「……ねぇ」
『ん？これ持ってくれるって？いやー、優しいねぇむいくんは』
「は？何言ってんの自分で持ちなよ(真顔)」
『これ元はと言えばお前らのだからな』


真剣に聞こうとしたのに直ぐふざけられるせいで話が進まない
いつもならここでムカついて話を切り止めていたけど、毎回子供のように拗ねていては聞けることも聞けなくなってしまう

無言でじっと見つめていると、小さく息を吐いて『何？どうしたのさ』と言った


「Aはさ、何で洋服みたいな服を着てるの？」
『え、別に洋服ぐらい着ても良くね？？』
「じゃあ何で刀持ってるの？」
『…護身用？的な？？』
「いや僕に聞かないでくれる？？？」


数年前まではこんな服着てなかった
ということは数年前に起きたとある出来事がキッカケなんだと思う
そして、数年前に起きた僕たちの中で最大の出来事
それは……

言おうとしてる内容が分かったのか、兄さんが僕を止めようとする
それより早く、僕は口を開いた



「それってさ、Aの両親が殺されたのがキッカケなの？」



Aの瞳が大きく見開かれた






(やっぱりそれか)

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