【鬼滅の刃】モブですが何か？？？3

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「そんな言い方するなよ！あんまりだろ！！」
「俺は事実しか言ってない。うるさいから大声出すな。猪が来るぞ。

無一郎の無は"無能"の"無"。こんな会話意味がない。結局過去は変わらない。無一郎の無は"無意味"の"無"」
「………っ」


兄は言葉のきつい人だった
記憶のない時の僕は何だか兄に似ていた気がする

その時、兄の肩にポンと手が乗った


『おいおい喧嘩すんなよー。双子なんだし仲良くしようぜ？』


重い空気を変えたのは、洋服みたいな服を着て何故か刀を装備しているAだった
いつもAに乱入され、言い争いをうやむやにされている僕たち


「何だよA。最近来てなかったくせに急に来るなよ」
『最近忙しかったんだよしゃーねぇだろ許せ。代わりにそれ半分持ってやるからさ』
「じゃあ全部よろしく」
『えっ…(困惑)』
「僕のもよろしく、A」
『えっ…(確信)』


『うわ待って持ちにく…って歩くの速えーんだよ！』と叫びつつも平然と持つA
昔は持てなかったのに、いつの間にか力持ちになってる
何があったんだろう？？？




僕たち双子とAは、物心ついた時からずっと一緒だった
家も隣ではなかったものの近所だったし、歳も近かったのでよく一緒に遊んでいた記憶がある
所謂幼馴染みというやつなんだろう


Aのことを一言で言うなら、やっぱり"野生児"だと思う
だっていつも木登りとかザリガニ釣りとかドングリ拾いばかりしてるし
一時期、ヘビの抜け殻を集めだした時は全力で止めた
野生児にも程があるでしょ


そんなAのことを、Aの母親は本気で心配してるみたいだった
まぁ、THE野生児を嫁にしたい物好きなんてあまりいなさそうだしね

でも、ままごとをさせても次の日にはおもちゃの包丁でチャンバラしてたり、茶道をさせた翌日にザリガニ釣ってきたり…というようなことが続いた結果、Aの母親は諦めたようで

料理も挑戦させたけど、高級料理店で出てきそうな見た目だったので食べてみたら、その後3日は寝込んだという
何で見た目だけプロ級なの？？？(困惑)


唯一出来たのは琴や三味線などの音楽関係のものだった
曲を聴いた時は才能を音楽に全振りさせたのでは…？と本気で疑ったレベル
それも直ぐに飽きたらしく、1週間後にはトンボを捕まえに出かけてたけどね






(何でこんなに幼馴染みは野生児なんだ)

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