【鬼滅の刃】モブですが何か？？？3

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真っ赤になって固まった愈史郎くんを部屋の外に放り出そうとすると、ハッとした表情でようやく意識が現世に戻ってきた愈史郎くん
そのまま頭突きを食らわせたのは一生許さねぇ、タンスの角に小指ぶつけて苦しんでしまえ


そして私たちが一緒にいると喧嘩しか起きないと察した珠世さんが、愈史郎くんに別室の掃除を言い付けて上手く部屋から追い出した


「Aさんと愈史郎って結構似てますよね」
『何処がです？？しょっちゅう喧嘩してますけど？』
「喧嘩するほど仲が良いって言うじゃないですか」
『喧嘩っていうか一方的に嫌われてるんですよね…』


何でだろう
せっかく掃除したところでお茶を溢したこと？
お土産に珠世さんよりショボい物を渡したこと？
それとも珠世さんの前で足引っかけて転ばせたこと？


口に出さず悶々と考えていたのに、「たぶんその全部じゃないですか？」と言われたので心臓が止まるかと思った
エッ何で分かるんですか…？もしかしてエスパー？


「いやAさんの考え読むのは結構簡単なので」
『要するに顔に出てるってことですね』


「そう言えば、Aさんはここに居ていいんですか？鬼殺隊は訓練とかしてるって話では…？」と今更すぎる質問をされる

まあそうなんだけど、休憩中に脱走しましたとか口が裂けても言えねぇ
言わねぇと口を裂くぞって実際に言われりゃたぶんソッコー言いますけど(口が風船並の軽さ)


『自主的に休憩してるんですよ』
「それ世間一般ではサボりと呼ばれるやつですよね？」


ちぇっ騙せなかったか
そう軽く舌打ちした瞬間だった


「こんばんは、珠世さん。物騒ですよ、夜に窓を開け放っておくのは」
『ﾋｭｯ…(真っ青)』


スラスラと喋る鴉──鎹鴉が飛んできたのは






(控えめに言って心臓が止まった)

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