【鬼滅の刃】モブですが何か？？？3

23　緊急柱合会議 ページ31

澄み渡る青空
頬に当たるそよ風
どこからか聞こえてくる小鳥のさえずり

そしてその中でキャッキャウフフと遊んでいる天使(少女たち)


…そんな雰囲気は、奴の登場で一気に崩壊した


「ギィィヤアアァァァ！！！！」
『うるさっ…』


言わずもがな、黄色い頭がチャームポイントのタンポポくんである＿＿





＿＿＿禰豆子ちゃんの太陽克服以降、鬼の出没が奇妙なくらいピタリと止んだ現在

任務もないため重体の隊士も運ばれて来ず『暇だねー』「暇ですねー」とお菓子片手に喋っていた私たちは、太陽克服によって陽の下で歩けるようになった禰豆子ちゃんとずっと遊んでいた
最初はおうむ返しのように同じ言葉しか返せなかった禰豆子ちゃんも、今では色んな言葉を少しずつ話せるようになっている

「Aちゃん」と呼ばれた時は感動の余り号泣しかけたのもいい思い出だ
いや泣いてはないけど心の中は感激の嵐で警報が出るレベルだったな(荒れすぎ)



……そんな平和な日常が、奴(タンポポくん)によって塵のように崩れ去っていった


先程の大絶叫により蝶屋敷の少女たちに多方向攻撃をしたタンポポくんは、「お、おかえり！」と禰豆子ちゃんに言われたことによって「可愛すぎて死にそう」と悶えていた


「いつものAさんみたい…」
『ねぇ待ってきよちゃん、それどういう意味？？』


いつもの私ってあんな風に見えてんの？？
嘘だろ信じられねぇ
ちょっと接し方を変えないとそのうち警察に捕まる気がする(白目)


その間も禰豆子ちゃんに求婚を続けていたタンポポくんだが、彼女の次の発言によってスッと黙った


「おかえりいのすけ」
『………』


……………禰豆子ちゃんッ！！！
そいつは伊之助って名前やない！善逸や！！


流石に哀れになったので、ポンと肩を叩くと「Aさんあいつ今どこにいます？ちょっと殺してきたいんですけど…」と般若の顔で物騒なことを言われた
今日はもしかしたら星座占いが最下位なのかもしれない


「Aちゃん、遊ぼう？」
「…ちょっとAさん殺していいですか」
『憎しみの対象に私を含むんじゃねぇ』


今まで会いに来なかった自分を恨むんだな！と高笑いしていると、スミスが妙に青ざめた表情(いや鴉だから気のせいかもしれないけど)で飛んできてこう言った


「A、柱合会議二呼バレテル…」


今日の星座占いは最下位に違いない(確信)

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