江戸へ ページ8
降谷は歌舞伎町の街を歩いていた。
東都へ始めた行った際にここを通ったことがあるが、かつて知っていた町並みとは大きく変わっていた。
というか、街以前に歩いている人が違う。
人と呼んでいいのか、心なしか動物が歩いている気がする。これが噂の天人なのか。
黒田に用意された宿へ着く頃には日が暮れかけていた。
予想よりもかなり大きい宿に降谷は目を瞬かせたが、同時にこの任務が少し楽しみになった。
よくよく考えてみたら、この数年間旅行という旅行を全くしてこなかった。
常に仕事に追われていた生活を送っていたのだ。
なので、非都市独特の日本家屋を見にすることは
どこか懐かしく、非現実的であった。
任務ついでに観光もしようと降谷は意気込んでいた。上司へはメールでちょくちょく報告すればいいのである。
さて、宿に話を戻そう。
この宿はあの江戸城のまさに城下町の一等地に建てられていた。5階建てで、最上階の窓からはお城が見える。東都でいうと、五つ星ホテルなのである。
そして、宿の前には江戸に新しくできたという
警察組織の屯所が建っている。
こちらはまだ出来たばかりなのか、かなり小綺麗に見える。
続く
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chiaki0105(プロフ) - 皆さん、是非是非 感想やもっとこうしてほしい等のご意見をお寄せください！ こちらとしましても、励みになりますし、なによりも勉強になります。 よろしくお願いします！ (2019年10月3日 15時) (
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作者名：Regulus | 作成日時：2019年9月30日 23時
