レベル２ ページ4
「あ"ー痛い······」
「災難だったねー」
お風呂に入った後、腫れた部分に船長から貰った氷水を押し当てて甲板で休憩をしていた。
するとベポがやって来て私の隣に座った。
短時間で起こった災難で疲れた心を癒すために遠慮なくモフモフさせてもらおうとベポに乗り掛かると、一緒に倒れてしまった。
風がそよいで陽光もほんのりと暖かくて、眠ってしまいそうになる。
「ベポ〜！ベポだけだよ労ってくれるの〜」
「わあ、びっくりしたよA！」
真っ白な柔らかい毛に顔を埋めると、くすぐったいよという声が上から聞こえてきた。それでも起き上がったり私を離すことはせず、されるがままになってくれるベポは優しい。
しばらくそうしていると本格的に眠たくなってきた。流石に退いてあげないと可哀想だと思いつつ、モフモフに魅了されてしまって動けない。ポカポカとした日向が眠気を誘う。
「Aここで寝ないでよ」
「う"〜ん······」
意識が少しずつ混濁していく中、曖昧に返事をしているとひょいと体を持ち上げられた。浮遊感が堪らずに上を見上げると、ペンギンが私を持ち上げていた。
腰に手を当てて持ち上げているので前のめりになって少し苦しい。
その後ろには掃除用具を持ったシャチがいた。
不満そうな顔をしているところを見る辺り、船長に言われたんだろう。
「ここで寝んなよ〜、掃除すんだから。ベポも困ってんだろ？」
「寝たら船長にドヤされるぞ。眠気覚ましにお前も手伝えよ、A！」
良いように理由をつけて私に掃除をさせたいだけなのだろうと理解はしているものの、惰眠を貪れば船長に何をされるか分かったものじゃないので、手伝ってあげることにした。
それに、二人の手伝いをすることは悪いことじゃない。終われば飴やクッキーをくれるのだ。
子供だましの安っぽい駄賃だし、子供扱いされているけれど、実際この二人からすれば私は妹か何かに見えているんだろうから仕方がない。
「今日買ったケーキで手を打ってあげよう」
「一口だけな」
「ケチ、そんなんだからモテないんですぅ」
「言ったなお前ぇ、俺らが気にしてることを！」
ふざけてちょっとした小突き合いをして。
そうして笑える毎日が楽しくて仕方がないのだ。
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水飴(プロフ) - なつみさん» 初めまして、コメントありがとうございます〜！作者の私情の関係にもよりますが、いずれはどちらも書かたら良いなと思っておりますので、お楽しみにして頂けたらと思います！ (2022年9月16日 0時) (
レス) id: 4efe73e95e (このIDを非表示/違反報告)
なつみ - どっちもみたいです!!!! (2022年9月15日 20時) (レス) @page25 id: dfa30137f5 (このIDを非表示/違反報告)
水飴(プロフ) - さくにょさん» コメントありがとうございます！頑張ってどちらも書けたら良いなと思っています😌 (2022年9月12日 21時) (レス) id: 6a94704c3e (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ(プロフ) - エース、コラさん・・。どちらも気になりますね・・！ (2022年9月12日 21時) (レス) @page25 id: 075aa05b66 (このIDを非表示/違反報告)
水飴(プロフ) - グエグエさん» 初めまして、コメントありがとうございます〜！私のやる気があればいずれどちらも書くと思いますのでお楽しみに...！ゆっくりと更新頑張ります！ (2022年9月12日 11時) (レス) id: 6a94704c3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水飴 | 作成日時：2022年8月20日 16時
