レベル20 ページ22
船長が私を探している、とペンギンの口から聞いてサァッと顔が青ざめていくのが自分でも分かった。何だかんだ船長が面倒見が良いのは知っているので探してくれている想像もつくのだが、こんな複雑な地形の島で迷子になってしまって申し訳ない気持ちと有難い気持ちが入り乱れている。
そして何よりも怒られると分かっているので再会した時が怖い。絶対バラされる。
一人で百面相していると、ルフィが手を引き、ナミさんが私の背中を押して船の中へと入れた。
奥に進むにつれていい匂いが鼻を刺激していく。キッチンへの扉が開くと、金髪の男性が料理を作っていた。テーブルには既に作られた料理が並べられている。全て芸術作品のように綺麗で美味しそうだった。
「うっまそぉぉぉぉ！！」
「おい待てルフィ、お前が食ったら全部無くなって＿＿＿＿＿＿」
所狭しと並べられた料理に食い付こうとしたルフィの方を振り返った男性は、視界に入った私を見て動きを止めた。警戒されているのだろうか、という心配は不要だったようだ。
「初めまして、可愛らしいお嬢さん。君はトラ男の所のクルーかい？」
「は、はい。初めまして」
特徴的な眉毛をしている彼はサンジという名前らしく、私を席にエスコートすると料理を運んできてくれた。お店で食べるようなご飯が並んで、本当に私が食べていいものなのかと疑ってしまう。
そんな私の心情を察したのか、サンジさんは君に食べてほしいんだ、と言ってくれた。
恐る恐る口に入れると、凝縮された旨味が舌を刺激する。クルーのみんなが作るご飯も勿論美味しいし好きだけれど、こんなに温かくて美味しいご飯食べたことがない。
「美味しいです、とっても······っ！！」
お行儀が悪いかもしれないけれど、無我夢中で口に頬張っていた。優しくて、温かくて、どこかでずっと望んでいたような幸せが押し寄せてくるような。
なぜか視界がじわりと滲んだものの、ぐっと堪えて料理を堪能した。
サンジさんはさっきのスマートさをどこかに置いてきたのかと言うほどにデレデレとした顔でナミさんに料理を出していた。ナミさん曰く、サンジさんは女性に甘いんだとか。
「ずりぃぞサンジ！Aばっかに料理出しやがって！おれも食う！」
「テメェAちゃんの料理食いやがって！ちょっとは我慢って言葉を覚えろ！！」
そして男性には厳しいらしい。
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水飴(プロフ) - なつみさん» 初めまして、コメントありがとうございます〜！作者の私情の関係にもよりますが、いずれはどちらも書かたら良いなと思っておりますので、お楽しみにして頂けたらと思います！ (2022年9月16日 0時) (
レス) id: 4efe73e95e (このIDを非表示/違反報告)
なつみ - どっちもみたいです!!!! (2022年9月15日 20時) (レス) @page25 id: dfa30137f5 (このIDを非表示/違反報告)
水飴(プロフ) - さくにょさん» コメントありがとうございます！頑張ってどちらも書けたら良いなと思っています😌 (2022年9月12日 21時) (レス) id: 6a94704c3e (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ(プロフ) - エース、コラさん・・。どちらも気になりますね・・！ (2022年9月12日 21時) (レス) @page25 id: 075aa05b66 (このIDを非表示/違反報告)
水飴(プロフ) - グエグエさん» 初めまして、コメントありがとうございます〜！私のやる気があればいずれどちらも書くと思いますのでお楽しみに...！ゆっくりと更新頑張ります！ (2022年9月12日 11時) (レス) id: 6a94704c3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水飴 | 作成日時：2022年8月20日 16時
