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16話 ページ18

「お家の方には……」

「…電話しなくて大丈夫です。」



両親は共働きだし、唯一家にいるお兄ちゃんは…


電話に出ないだろうから。




「わかったわ。
狼谷くんは、Aちゃんと同じクラスよね。
Aちゃんの荷物を持ってきてもらってもいいかしら」

「はい」




狼谷くんは小さなあくびをしながら保健室を出ていく。









「あなたの家庭、大変ね…」


蝶子先生が体温計を片付けながら言った。



「……そうですね。
でも、もう慣れました」

「何かあったら、頼りなさいね。
私にでもいいし……狼谷くんでもいいわ」

「えっ…」




笑顔になる蝶子先生。







「付き合ってるのよね、あなた達」




……なんで知ってるんですか……








「この間の放課後、生徒達がおしゃべりに来てね。

”狼谷くんと話してたら小鳥遊さんが来て 一緒に帰っていった”

なんて言って大泣きしてたわよ。

狼谷くんカッコいいし、雰囲気も他の男子とはちょっと違うから、すごく人気でしょう?
ショックを受けた子も多いみたい。」









…そっか。









「…でも私…狼谷くんを好きって気持ちは、誰にも負けてないと思いマス…」





私、いつの間にこんなに独占欲強くなったんだろう…




前まで、狼谷くんを囲んでいる女子に遠慮してたのに…

最近狼谷くんのそばにいることが多くなってから、取られたくないって思っちゃう。




狼谷くんは私のじゃないのに…




「顔真っ赤にしちゃってー。
随分ヤキモチするのね」

「や、ヤキモチ…?」




これが……ヤキモチ……なのかな。





「狼谷くんに今の言葉言ってあげなさいな」

「はっ…恥ずかしくて言えません…!」

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設定タグ:学園ベビーシッターズ , 狼谷隼   
作品ジャンル:アニメ
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千代(プロフ) - 闇月さん» 闇月さん、大変お待たせいたしました…!ただいま公開いたしました! (2018年2月21日 19時) (レス) id: b14c7e5392 (このIDを非表示/違反報告)
千代(プロフ) - ajss58111さん» ajss58111さん、コメント有難うございます!いつも読んで下さって感謝です!ただいま公開いたしました! (2018年2月21日 19時) (レス) id: b14c7e5392 (このIDを非表示/違反報告)
千代(プロフ) - 花蓮さん» 花蓮さん、コメント有難うございます!ただいま公開いたしました! (2018年2月21日 19時) (レス) id: b14c7e5392 (このIDを非表示/違反報告)
闇月(プロフ) - わかりました。楽しみに待ってます (2018年2月21日 19時) (レス) id: ccd3e8116f (このIDを非表示/違反報告)
ajss58111(プロフ) - 作品楽しみによませていただいてます!!ぜひ続編のパスワードを教えていただきたいです!! (2018年2月21日 13時) (レス) id: c9465b6da2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:千代 | 作成日時:2018年2月1日 20時

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