partner 2

おクスリとぬるぬる ページ29

in side

知念と山田の会話を聞いた俺。
おもむろに自分のカバンを覗く。
……ふふっ。

コレとコレ…どっちを選ぶだろう？

in「山田ぁ〜ちょっとこっち来てごらん」
とことこと来る山田はこれから見せられるものを予想してないだろう。

in「…今日大ちゃんと夜運動するんでしょ？」
「…運動？しないけど…？……ぅわ、伊野尾ちゃん最悪…」

あれま。真っ赤になっちゃった。
in「知念とさっき話してたじゃん、聞いちゃったんだよねぇ〜、だ・か・ら！偉い伊野尾先輩はコレあげちゃう！」

ごそごそと取り出したものは…オモチャときもちくなる薬の入ったローション。

in「買ったばかりで使ってないから安心して！」
「ぃや、そこじゃないでしょ…」
口をあんぐり開けてなんで入ってんの…とぶつぶつ言ってる。

in「これを大ちゃんにかけてちょぉ〜っとイタズラしたら…大ちゃんから刺激貰えるんじゃないのぉ？」
自分でも気持ちが悪いくらいにニヤニヤしてると思う。

硬直している山田はゲテモノでも見たような目。
山田にはまだ早かったかとしまおうとすると山田に手首を掴まれた。

「…れ、ちょぅだぃ？」
in「…は？」
「だ、だから！それ…ちょうだい？」

…うわ、これは大ちゃん惚れるわ。
プルプルして子鹿みたい。顔は真っ赤なのにおめめウルウルで眉毛が垂れ下がってる…
まぁ俺は高木一筋だけどねぇ〜

in「ふふっ、喜んで。」
_______
みんなと別れた後、夜風で酔いをさまそうと高木と2人で歩いて帰る。
話題はアイツ。

in「…実はさぁ、さっき山田にあのローションあげたんだよね」
ty「へぇー…っえ！？あ、あれって…」
in「…そう。なかなか媚 薬の効かない俺がベロベロになったやつ…」
ty「え、それ…やばくない？あれ即効性で結構長続きするよね？」
in「あぁぁ〜やべぇ。あげるやつ間違えたわ…」
ty「きもちぃのかもしれないけど次の日伊野尾くんだるそうだったもんね…」
in「あれ気持ちよすぎて辛いのよ…」

とぼとぼと歩きながら結構ディープな話をする俺ら。
山田は知らずに使うんだろうなぁ…
ごめんよ、山田。

in「まぁ大ちゃんも溜まってんでしょ？山田とできないって言ってたらしいし」
ty「あぁ、うん。昨日の夜ね。」
in「だったら結果オーライでしょ」
ty「…ていうか伊野尾くんなんでそんなもの持ってたの…」
in「んぇ？なんでって…高木と使うために決まってんじゃん」
ty「だよね。…俺らも今日しますか？」
in「…ムードねぇな。…きもちくしてよ」

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