partner 2

お酒とヒミツゴト ページ27

ym side

歌番終了後、全員揃ったということで今度あるドームツアーの打ち合わせも兼ねて飲みに行くことになった。

だいたい店選びは俺に丸投げしてくるから勝手に決める。
完全個室の店が絶対。
で、結局いつも通りの場所へ。

ある程度仕事の話もして、メンバーもいい感じに酔ってきた。

大ちゃんは気分が良くなったのかいきなり立ち上がってこんな宣言？をした。

『おれはぁ！やまだとまた付き合うことになったぁぁ！』
「ちょ、大ちゃん！座って！！」
『こいつはぁ…おれのもんだぁ！』

いやいや、あなたビシッと俺に指差してますけどダメですからね？

それで終わればよかったんだけど、いらぬ外野が変な煽りをかける。

in「ひゅ〜ひゅ〜！大ちゃん漢を見せろ！ちゅーしてやれ！」
yb「そうだぞぉ〜大ちゃん！」
ty「有岡くん！ちゅーう！ちゅーう！」

おじさん組はベロベロに酔って雄也までもが乗ってくるし光くんは自分が狙われないためかコソコソしてるし…！！

助けての目線を裕翔に送るもごめんのポーズでカメラ構えているし知念はニヤニヤしてるしで！

みんなが俺の敵となった今、助かる方法はない。

大人しくキスされて静かになってもらうほかないのだ。
じりじり壁際によってくる大ちゃんに顔が引きつりつつも抵抗はしない。

10cm…5cm…1cm…

いざ目を瞑って待っていると何故か顔から影がそれた。
そして耳元で大ちゃんがこう言ったんだ。

『…俺酔ってないよ』

ちゅっ…
唇にふにゅっとした感覚。
わざとやったようなリップ音が響く。

ウェーイ！！とメンバーは盛り上がるも俺の心臓はやる前より加速している。

は？え？じゃああの宣言はちゃんと意識があってのこと？

だ、だとしたら相当恥ずいんですけど…

in「山田がテレてるぅ〜」

それは絶対に伊野尾ちゃんが予想してない照れです。
大ちゃんは何故かは知んないけどまだ酔ったフリ？をしている。

2時間ほど経過した頃。
メンバー全員がドミノのように重なって寝ている。
…大ちゃん以外が俺の隣で起きているけど。
いつもはお酒に強い雄也でさえも。

「だ、大ちゃん？なんでみんなの前でキスなんか…」
『みんなに見せつけたかったから？かな…俺のものって』

そう言った瞬間コトリとグラスを置いて俺の方を向いた。
『ねぇ、もう一回キスしよ？』

「は！？す、するわけないじゃん！みんないるんだよ！？」
『シー。みんな寝てるから…ね？』


ここで流される俺は相当バカだと思う。

オスオカダイキと机の下の僕→←無垢な姿とゲスい自分

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す