partner 2

無垢な姿とゲスい自分 ページ26

ym side

「あ、上がったよ大ちゃん」

肩がずり落ちないように服を前で掴む。
…ぶりっ子みたい。

『…お、おぅ…。俺も入ってくるな』

リビングから出て行く大ちゃんを見てホッとする。

ゲームでもして気を紛らわせよう。
うん、それがいい。
最近ゲームすらする暇がなかったから全然進められてない。
知念にいつゲームするかの怒りのラインも入ってたくらい。

ベッドに行って寝転がりながらすること5分。
五分前からほとんど変わってない画面。

変に気を使ったせいか眠たくなってきた。

寝たらだめだ、起きなきゃという葛藤は虚しく瞬殺で寝てしまった。
_______
ar side

そわそわしている山田。
期待…しているのか？
…俺の勘違いか？

ていうか目のやり場が…
上にやればほっそい肩が出そうで、下にやれば女の子のようにツルツルの足が見える。
どっちにしろ目に毒なのだ。

俺の息子が元気になる前に風呂場へ逃げ込む。
ここでがっついていいのだろうか？
それとも徐々に？

んぁぁ〜！考えれば考えるほどわかんねぇ。
のぼせる前に出よ。

下心を必死に隠して寝室のドアを開ける。

そこに待っていたものは俺の下心とは程遠い無垢な、天使のように眠っている山田の姿。

…自分が恥ずかしくなってくるのは気のせいだろうか。

どうしても気持ちを誰かにわかって欲しくて彼氏組のグループラインに愚痴を綴る。

このまま寝るのは悔しくて寝顔を待ち受けにしてやった。

そしてその夜だけは山田に背を向けて寝た。

_______
彼氏組のグループラインにて。

『ねぇ、誰か助けて…』

yb「おー、どうした？」

『山田が…今この状態で俺を殺しにかかってる…』

ny「え、大ちゃんヤマと戻ったの？」

『そうなんだけどさぁ、これは酷すぎるよぉ〜、俺が何したってんだよぉ〜(´༎ຶོρ༎ຶོ`)』

ty「これは…有岡くんよく耐えたね？色気だだ漏れじゃん」

『多分山田もそんな雰囲気は気づいてたんだろうけど寝てたんだよね。生殺し状態』

yb「…一人で処理するのは虚しいぞ？」

『余計なお世話だわ！』

ny「俺だったらイタズラしちゃう」

ty「同じく」

『そんなことして俺が助かると思う？こんなに純粋な子の隣で俺寝れないっ！！』

yb「せいぜい頑張るんだな、大ちゃん」

ny「愚痴ならいつでも聞いてあげるよ」

ty「苦労するね、有岡くんも…」

『絶対他人事だろ！』

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