求めたものと落ちる瞼 ページ22
ym side
『山田…、俺ともう一度だけやり直してくれませんか?』
聞くまでもない答え。
YESに決まってるじゃん。
酸欠になるんじゃないかってくらい
抱きしめて。
口づけて。
氷漬けにされてたような心が一瞬で溶けていく。
満たされた後は二人で笑い合いながら冷めた紅茶を飲んだ。
_______
『どうする?今日うち泊まってく?』
「ん…、久しぶり一緒いたぃ…」
自分で言ってて恥ずかしくなり大ちゃんの胸に顔を埋める。
頭の上に乗る手が俺がずっと求めていたものでうれしくなる。
「大ちゃんにお願いがあるんだけど…」
『ん?なに、なんでも言って?』
「その、こ…」
『こ?…大丈夫だよ、安心して?』
「command…とご褒美、ほしい…で、す…」
はじめからよくばっちゃった?
もう俺とはしたくない…かな
『なんだ、そんなこと?ふふっ、おいで』
「え、…いいの?」
『commandやってほしいんだろ?あ、でもいきなりいっぱいやったらびっくりしちゃうと思うから少しずつな?』
大ちゃんがいる一人がけのソファーに近づく。
『山田、ラグの上に座って?"kneel"』
身体中の神経がびくりと反応する。
でもいつもとは違う感覚。
お腹の中心がぽかぽか、じわじわとあったかくなって、気持ちよくなる。
なんの躊躇いもなく座ることができた。
見上げればくしゃりと笑う大ちゃんの顔。
『山田、よくできたな。goodboy』
大ちゃんに抱きしめられた時みたいな幸福感。
『ここ、俺の膝の上来れる?"come"』
のそのそと立ち上がって大ちゃんの膝の上に跨った。
今まで感じれなかった分大ちゃんを堪能?したくて肩に顎を乗せて背中に手をまわした。
『いいこ、きもちぃの?サブスペース入ったかな』
大ちゃんのシャンプーの匂い、柔軟剤の匂い。
顎から伝わる体温、肌の感触。
全てが俺を癒すものでしかない。
このまま大ちゃんの腕の中で寝てしまいたい。
これからは起きて誰もいない朝を迎えなくて済むんだと思うと瞼が自然と落ちる。
『いいょ、安心して寝な?』
背中に感じるトントンというリズムが心地いい。
『おやすみ、山田…』
意識が薄れる瞬間、こめかみに触れるだけのキスを感じて眠りに落ちた。
_______
ar side
規則的に呼吸をする山田。
目尻は少し赤く、眉毛は完全に垂れ下がって。
起こしてしまう前にベッドに運ぶ。
風呂に入ろうと少し離れれば後ろからかわいい声。
「んぅ…だ、ちゃ…」と何か探してる手。
…っ、…やめてくれ、風呂に入れない!!
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まかろん。。(プロフ) - ありがとうございます!明日になったら検索してみます! (2020年1月9日 19時) (レス) id: a04440bc10 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたのすけ(プロフ) - まかろん。。さん» そのページから閲覧いただけると思いますので、是非やってみて下さい!Twitterのアカウントは書いてあるので、ご覧下さい。まかろん様のご要望地お答えすることが出来なくて申し訳ないです。ご質問頂きありがとうございました! (2020年1月9日 19時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたのすけ(プロフ) - まかろん。。さん» まかろん様、初めまして!読んで頂きありがとうございます。実は、私も貼り付けたいのは山々なのですが載せてしまうとR18作品にされて普通に閲覧できなくなっちゃんです.........。毎週金曜から月曜まで鍵を外しているのでやふー等で検索をかけて頂くと、 (2020年1月9日 19時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん。。(プロフ) - はじめまして!裏のお話を読みたいのですが、Twitterを見る事ができません。なので貼り付けて頂きたいと思っているのですが、どうすれば良いか分かりません。分かりにくい説明で申し訳ないのですがよろしくお願い致します。 (2020年1月9日 19時) (レス) id: a04440bc10 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたのすけ(プロフ) - ゆゆさん» 大丈夫ですよ!出来る限りのことをやってみたいと思います! (2019年9月28日 10時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぶたのすけ | 作成日時:2019年8月27日 2時