大バカ者と溢れる涙 ページ20
ym side
意気込んで来たはいいけど俺鍵返したんだった…
もし呼び出しして切られたら終わりじゃないか
そんなことを考えて10分。
うろうろしてたら警備員さんに怪しい目で見られた
意を決して押せば何秒か後に"…はい"と大ちゃんの声。
「大ちゃん?夜遅くにごめんね、山田だけど…ちょっと話したい事あるからいい?」
何も返事がなくてダメかと思ったその時ドアは開いた。
エレベーターの中で深呼吸を沢山して。
住んでる階について部屋の前までくれば開いてるのだろうか閉まってるのだろうかの葛藤。
一人で唸っている姿は完璧に不審者だろう。
ガチャリと勢いよく開いたドア。
『…何してんの?』
「ぁ…ぇと、さっき…ぶり…」
『とにかく入って…』
おずおずと入った部屋は俺がいた時のまま、何一つ変わってなかった。
大ちゃんの匂いだ…なんて。
立っているのもなんだからソファーに腰掛ける。
ほんとは下に座りたいけどね。
それを気遣ってか温かい紅茶が入ったマグカップを置くと別にある一人がけの椅子に座った大ちゃん。
『で……話ってなに?』
「その、…今更…なんだけどね、俺の過去にあった話をしようかと思って…。理由も言ってなかったから…」
______
話終わった頃には紅茶の湯気なんて消えていた。
「commandもね、無理してた時もあったんだ。でもご褒美をいっぱいくれるから我慢してできてた。…ただ、あの頃を思い出したら…どうしても、眠れなくて、怖くて…」
「信用してないわけじゃなかった。俺が大ちゃんに少しでも話してたら違ってたのにね…」
「今日もね、雄也に少しだけ撫でて貰ったんだけど……。俺が欲しかったのはこれじゃないって、大ちゃんのことばっかりで……」
「手紙書いてたでしょ?あれひとつだけ嘘ついちゃった。大好き"でした"じゃなくて、今でも大好きなの。」
『俺はさ、山田に辛くなって欲しくなくて別れたんだよ?俺と別れて……今は幸せ?』
俺のため?
大ちゃんはやっぱりバカだ。
大バカ者。
「っ!ふざけんな!……幸せな訳ないじゃん!独りの家なんて、さびしぃ、…だぃちゃ…、がいなくて…ずっと、…ずっと、っ…」
爆発した思いは止まらない。
「だぃ…ちゃ…、俺を捨てないで、もぉ離れるのいゃだ、っ…一緒いたi…っ」
今目の前にいるのは誰?
大ちゃん?
…?
俺、キス…されてるの?
止まるかと思った涙は逆に溢れてきた。
時間が止まってほしいなんて初めて感じた。
大ちゃん、この唇を離さないで。
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まかろん。。(プロフ) - ありがとうございます!明日になったら検索してみます! (2020年1月9日 19時) (レス) id: a04440bc10 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたのすけ(プロフ) - まかろん。。さん» そのページから閲覧いただけると思いますので、是非やってみて下さい!Twitterのアカウントは書いてあるので、ご覧下さい。まかろん様のご要望地お答えすることが出来なくて申し訳ないです。ご質問頂きありがとうございました! (2020年1月9日 19時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたのすけ(プロフ) - まかろん。。さん» まかろん様、初めまして!読んで頂きありがとうございます。実は、私も貼り付けたいのは山々なのですが載せてしまうとR18作品にされて普通に閲覧できなくなっちゃんです.........。毎週金曜から月曜まで鍵を外しているのでやふー等で検索をかけて頂くと、 (2020年1月9日 19時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん。。(プロフ) - はじめまして!裏のお話を読みたいのですが、Twitterを見る事ができません。なので貼り付けて頂きたいと思っているのですが、どうすれば良いか分かりません。分かりにくい説明で申し訳ないのですがよろしくお願い致します。 (2020年1月9日 19時) (レス) id: a04440bc10 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたのすけ(プロフ) - ゆゆさん» 大丈夫ですよ!出来る限りのことをやってみたいと思います! (2019年9月28日 10時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぶたのすけ | 作成日時:2019年8月27日 2時