聞いてるよ ページ4
「結菜ぁー!」
朝練が終わったら、真っ先に親友の結菜のもとへ走る。
「なになに、どうしたのAーーー」
飛び込んできた私を受け止めて、何があったのか聞いてくれる結菜は、私の癒しだ。
「白布がっ、お礼を、言ってきた……!」
あの白布が、と付け足すと……
「俺もそれくらい言えるわ」
なんて言葉が頭上から降ってきた
「ありゃ……しらぶんぶんぶんじゃん……」
誰それ、と言われたがお構い無く、と返す
「なに、俺がお礼も言えないクソガキだと思ってた?」
「思ってたぁ……いって!何すんだよ……教科書……痛いよ教科書……」
教科書で頭を叩かれた。
「つかなんなの朝のあれ」
朝のあれ、とは……
「お前がどういたしましてっつったときの顔。何あの微妙な顔」
今日の笑顔は白布には通用しなかったってことかな。
「いや、そんな大したことじゃないんだよ?」
と言って、今回はうまく作れているであろう笑顔を向ける
「朝、お兄ちゃんと喧嘩しただけだよ」
そう言った
「……眉、下がってるっつの」
「……知ってるよ」
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- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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猫 - うぅ、続きが気になります・・・!どうか、一話でもいいので更新してほしいです。待ってます・・・!! (2020年6月14日 4時) (レス) id: 96098a2a12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:西宮柚芽 | 作成日時:2018年9月3日 2時