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祖国と異国 ページ3
「来た」
見えてきた小さな船に、ちょこんと座る、愛らしい猫妖怪を見た彼は、年相応の満面の笑顔で船が止まるであろう場所へと足を急がせた。
高価そうな布地のワイシャツを着た、金髪の猫妖怪。彼は、目の前に現れた、和服の猫妖怪に戸惑っていた。
『Are you mybrother？』
「yes」
異国の言葉を喋る猫妖怪にも、特に慌てることなく対処する和服の猫妖怪。彼の言葉を聞いたHeは、安心したような表情で、彼の手を握った。
『my name is LastBushinyan . Nice to meet you.』
「Nice to meet you too.」
無邪気に笑いあう兄弟は、新鮮な朝日に照らされた。
続く
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作者名：そらねこ | 作成日時：2017年9月23日 10時
