勿忘草-ﾜｽﾚﾅｸﾞｻ-７

┗その3 ページ48

テトルが笑ったことで不貞腐れてしまったブロリーは、近くにあった岩にどかりと座りテトルを見つめる。



「ご、ごめんブロリー、
もう笑ったりしないから怒らないで？」

ブロ「怒ってなどない」


そう言うも、低い声が辺りを響かせた。

怒ってはいるもののテトルを見守っているブロリーの優しさに、テトルは嬉しそうに「そっか」と声をかける。

そして、もう一度宇宙船へと気を向ける。
今度は新たな蔦を操りだして、操縦室を探し始める。



「ん、魔導師バビディの魔術で部屋が変えられた？」


宇宙船の周りから内部の状況を把握しようと近づいたとき、部屋の一角の気が歪む。

確認はできなかったが、確かに一部だけ可笑しく変に刺激をさせないようにその場を引く。


すると、一気にエネルギーがテトルへと吸収される。



「こ、これは悟空さんの気。
あぶない、こんな気が魔人ブウに供給されたら…」


復活しかねないとテトルは汗を滲ませた。
心底、外に残る決断をしてよかったと思う。


魔人ブウに繋がれた機械から操縦室を割り出したテトルだったが、コアの破壊は簡単にはいかない。


操縦室の捜索をする蔦から電撃のようなものが走った。


このままではテトル自身に電撃が到達してしまう、テトルはある行動を取ったのだ。

113,厄災※→←┣その2

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