勿忘草-ﾜｽﾚﾅｸﾞｻ-４

57,何者かもわからない ページ32

"お願い、無理をしないで"



覚醒する前に、聞こえた不安げなその人の声はテトルを一瞬だけ安心させた。


しかし、すぐにその安心感は疑問に覚えた。自分は何に安心しているのだろうか？



いや、
そんなことより彼だ。

彼を助けなければいけない。



見上げるとそこにあったのはグモリー彗星


悟空とブロリーがぶつかり、
地の底から震え地盤がボコボコとうねった。




悟空「パワーをこいつを倒せるパワーをｯ」


追い風、足元に砂埃が起こった。

孫悟空は背にほんのりと暖かさを感じ、横目で白く輝く羽根をとらえた。



悟空「おめぇは、テトルか？」

「…」


コクりと静かにテトルは頷いた。
目の前にはブロリーが無表情でこちらを睨みつかせていた。



「貴方に力を与えます。
思いっきりの力を彼にぶつけてください

すぐに私が懐に飛び込みます

その隙に皆を連れてこの星から脱出してください」



悟空は振り替える悟空は驚いた。

息をのみテトルの姿を覗き込みながら目をぱちくりさせる。

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