俺らが大好きな生徒会の人は、皇帝のものだった【あんスタ】

かえして... ページ11

翌日、英智が生徒会室で仕事をしていると、衣更真緒が血相を変えて飛び込んできた


衣更「..せ、生徒会長！！」

それを見て、生徒会室に居た全員は眉をひそめた

蓮巳「朝から騒がしいぞ」

衣更「すみません..って、違います！生徒会長！早く外に来て下さい！！」

「僕？」

桃李「なにー？また家畜共が騒がしいの？」


真緒は相当焦って来たのか、肩で息をしながら言った


衣更「Aが危ない！！」









A..その名前が出た瞬間、生徒会は全員
生徒会室から飛び出していた






いつもは面倒くさがる桃李でさえ、一番に駆けだした









──────────────────
真緒が案内してくれた場所には人だかりが出来ていた

蓮巳「騒がしいぞ！何事だ！！」

敬人が人だかりをはけさせる

人だかりの中央に居たのは、やはりA
守沢がAを支えていた

南雲鉄虎が、それを庇うように二人の前に立って、誰かを睨みつけている




凛月くんも、同様だ









一体、ここで何があったんだ？
僕ら生徒会が、生徒会室に居る間に









Aに何が起きた？









うずくまるAに駆け寄って、半ば強引に守沢を退かす

「A！」

『...さ』

Aの様子がおかしかった

「.....A？」

声を出しているけど、全然、聞こえないんだ

僕は、嫌な予感しかしなかった









「...嘘でしょ」









Aを抱えて、人だかりからぬけだす

蓮巳「英智！！」





後ろから敬人の声がする
けど...今はそんな事気にしてる場合じゃない









「A..！A！」

『.....ぇ...さ』

嘘だ。嘘だ..！


走って走って、やっと校門に差し掛かったところで、後ろから声をかけられた



衣更「生徒会長！」

「真緒！早く、早く病院に」

後ろから着いてきた真緒に言う

衣更「えっ？病院？」

「声が..喉がやられて」

僕の腕の中のAは、ヒューヒューと、喉をならしている

何があったかわからないけど..喉をやられたのは確かだった


真緒は、Aと僕を見て
顔を怒らせた

「真緒！」

衣更「はい、わかりました」

真緒を急かすと、救急車を呼んでくれた
そして、到着した救急車に乗りこむ







「A..」

お願いだ..僕の勘違いであってくれ









A...









声が出ないなんて、やめて

許さない→←結果、そして...

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