9話「拒否反応」 ページ9
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第三者side
夜のバイキング。
合宿に来た稲荷崎のバレー部員やマネージャー達は、皆それぞれ好みの食べ物を取っていた。
ある所では、夢緒ともう1人のマネージャーである三葉(ミツバ)が席に座って雑談していた。
三葉と夢緒は稲荷崎で会ってから親友と言える程の仲に至る。
「にしても、合宿の晩御飯がバイキングやなんて稲荷崎も大したもんやなー」
『一様強豪校だからね。それなりの成果はある、って事だよ』
「でもうちらマネージャーになって良かったな!こうやってなんも活躍してへんのにバイキングに来れて!」
『どうせ倫達にはクラス委員だの言われるだけでマネージャーとは言われないよ。それにバイキングに来れたのは北さんの優しさがあってこそでしょ?』
「せやな!」
三葉はどちらかと言うと活発的なタイプで、夢緒はその逆なのである。
でもそんな2人だからこそバランスが良いと言えるのだろう。
そんな中、夢緒が突然口を開く。
『ねぇ三葉。』
「なに?」
『私と倫って......どんな風に見える?』
三葉は思いもよらぬ言葉に目を見開く。
ぽかーん、と口を開けていると、
「え?カップル??」
三葉はそう答えた。
今度は夢緒が目を見開く。
『は?カップル??どこが?あんなクソ男と付き合うなんてタヒんでも無理 大体なんでカップル?もっとこう特別仲が良い親友とかならまだ分かるけど、って私全然あいつと仲良くないからね』
「そんないっぺんに話さんでもええやん!!早口過ぎて怖いわ!」
眉毛に皺を寄せ、全力で角名との関係を否定する夢緒。
あまりに拒否反応が強過ぎて対応に困る三葉。
三葉は夢緒が角名の事を嫌っているというのを知っている。
そして、2人が幼馴染みである事も。
三葉が見てきた中でも今の反応は新記録だ。
その早口さといえば、テレビ番組等に出たら確実に優勝する程だ。
それぐらい夢緒の角名に対する拒否反応は強いのである。
「でも何で急にそんな事聞き出したんや?角名君の事あんま話さんやろ?」
『うん......、三葉になら話してもいいかな。』
「なになに?」
『実はね......。』
こうして、夢緒と角名だけの秘密は解き明かされるのだった。
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茜89 - コメント返し遅れ、申し訳ございません汗。そう言っていただけて嬉しい限りです‼︎ (2022年11月26日 12時) (レス) id: 725f8adbad (このIDを非表示/違反報告)
ポンコツ - マジ角名が告ったとき、めっちゃ泣いたんだけど〜?! (2021年11月20日 0時) (レス) @page46 id: e04e85245c (このIDを非表示/違反報告)
茜89(プロフ) - ハイキュー!!さん» 復帰したんですね!良かったです。 (2021年5月23日 8時) (レス) id: 00b7920020 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー!! - 休止をやめました!←早い(笑) (2021年5月22日 23時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー!! - そうですね!私の場合は休みではありませんが…… (2021年5月15日 20時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茜89 | 作者ホームページ:http://Bunta20202
作成日時:2021年1月18日 22時