角名と合宿でヤりました。【角名倫太郎】

８話「悪い癖」 ページ8

・





「......」

『ッ、ん、......え、？』





俺は一旦電動マッサージ機の電源を切った。
これ以上、夢緒の事を考えてたら俺が欲に耐えらんなくなる。
そう決意して電動マッサージ機を床に置いた。



一方夢緒は次の瞬間を期待していたかのように間抜けな顔をしてる。





「そんな格好で、よくそんな間抜けな顔が出来るね。俺が本当に最後までシてあげるとでも思った？処女な夢緒には100年早いよ。」





あーあ、俺ダサ。
自分のプライド傷つけたくないからって夢緒に思ってもない事言ってさ。
なおしたいよ、この癖。





『はぁ？！意味分かんない！！あんたが脱がせてきたんだし！！！それに元はと言えばあんたが荷物をすり替えるからこんな事になったのよ！！！私に触れるなんて100年早いわ！！』





と、そんな俺の思考とは反対に説教してくる夢緒。
だからわざとじゃないっつってんじゃん。
あんたあんたって......俺の名前はあんたかよ。



近くにあった服を着てあんたなんかと同じ空気に居たくないわ！、とまたもあんた言い、怒って部屋を出ていった夢緒。



しんみりとした部屋に、取り残される俺。



別に、夢緒に怒れんのなんか慣れてるから失望した訳じゃないけど。
ちょっとやらかした、と思って自分に恥かいただけ。



荷物の荷札を見ると今度はちゃんと自分の名前が書いてあった。
ただ、俺の傍にある電動マッサージ機がさっきまでの行為を思い出させた。





「......風呂入ろ、」





電動マッサージ機をしまって風呂場へと向かった。





・

９話「拒否反応」→←７話「劣等感」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す