33話「あの言葉」 ページ39
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『お姉ちゃん!何よこれ!』
合宿から帰ってきた私は、姉に鞄に入れられていた電動マッサージ機について問いただした。
「あぁ!それ使った〜?気持ちぃわよね〜」
『誰かさんのせいで男子に勘違いされたよ』
「え、夢緒男の子とヤったの?何それ運命じゃな〜い、誰々?」
『人の話聞いてるの?私今すっごいムカついてんだけど』
「そんな事いいから、早く誰なのか教えなさいよ〜!」
『はぁ......倫だよ、倫。』
「えぇ?!倫ちゃん?!角名、倫太郎の方のっ?!」
『そうよ、全くッ!お姉ちゃんのせいだからね!』
......
(回想終了)
「って事は、お姉さんが夢緒の鞄に入れて、それを持ってきちゃったって事?」
『......そうだよ、全くお姉ちゃんには懲り懲り』
「あーね、納得。じゃあ夢緒が欲望で持ってきたわけじゃないんだ」
『当たり前よ。私にそんな欲望なんて無い』
「でもあの時結構気持ち良さそうだったよね?」
『ち、違う!あれはその、流れで......、』
「それにしては、あんあん喘いでた記憶があるんだけど?」
『に、ニヤニヤすんな変態ッ!』
......一通りあの日の事を倫に話した。
どうやら理解してくれたようだ。
が、その一方で私を揶揄ってきた。
喘いでいたとか、思ったよりも胸が大きかったとか、まぁ全て事実かもしれないが言っている事はかなりキモい。
倫はここまで変態だったのか。
そう思うと鳥肌が立った。
「はい、じゃあ次夢緒の番。」
『あ、そっか......えっと、じゃああの日言った言葉教えて。』
「あの日......?」
『......夏祭りの帰り。ラインでも言ってたやつ、今度こそ教えてよ』
「あー、あれね。......今度こそ教えても良いよ。」
そう言ってひょっ、とブランコから降りた倫。
......?
「......でも先に、」
倫がだんだんと、私の方へ近付いてくる......。
私は不思議な感覚に体が固まり、そのままブランコに座っていた......。
そして気付くと、倫の顔が目の前にあり......、
あと数ミリで鼻が触れしまう。
そんな所で、顎を上げられ......
__唇の温もった感触と共に、
ちゅ、と小さなリップ音が鳴った__
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茜89 - コメント返し遅れ、申し訳ございません汗。そう言っていただけて嬉しい限りです‼︎ (2022年11月26日 12時) (レス) id: 725f8adbad (このIDを非表示/違反報告)
ポンコツ - マジ角名が告ったとき、めっちゃ泣いたんだけど〜?! (2021年11月20日 0時) (レス) @page46 id: e04e85245c (このIDを非表示/違反報告)
茜89(プロフ) - ハイキュー!!さん» 復帰したんですね!良かったです。 (2021年5月23日 8時) (レス) id: 00b7920020 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー!! - 休止をやめました!←早い(笑) (2021年5月22日 23時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー!! - そうですね!私の場合は休みではありませんが…… (2021年5月15日 20時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茜89 | 作者ホームページ:http://Bunta20202
作成日時:2021年1月18日 22時