続き ページ34
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『な、何ッ？！』
私は倫が後ろから抱きついているという事を理解し、顔中が真っ赤になった。
ボブっ、と効果音がつくほどだ。
「早くそいつ取って俺とイチャイチャしよ」
『ひっ......ちょ、耳元駄目ッ......。』
おまけに耳元でそう囁かれた。
しかも、私の好きな低音ボイスで。
絶対わざとだ......。
『い、いい......、自分で取れるからっ......！』
「は？無理でしょ。だって夢緒さっき失敗したじゃん」
『さ！さっきは失敗しただけ！今度はちゃんと取れる！』
「これ以上お金無駄にする気？どうせなら取って帰ろうよ」
『私だってそのつもりよ！！』
抱きつきながら言い合いをしているカップルがどこにいるだろうか。
少なくともそんなのを見たらアホなバカップルにしか見えないだろう。
次なら絶対取れる、と言い張る私に呆れ顔の倫。
そんな呆れる意味が分からない。
もし次失敗したとしてもそれは倫が抱きついてたせいだし。
「ほら、動かすよ。」
『え、ってちょっと......！』
倫の手に重なった私の手は動き、チベスナ人形の方へとクレーンが移動する。
慣れている為もあってか配置が決まるとすぐに倫はクレーンを下ろした。
倫が止めたところはチベスナ人形から少しズレている。
あんな配置で取れる訳がない、と想定した。
『本当にあそこで取れるの......？』
「......まぁ見てなよ。」
が、なんと予想外にクレーンがゆっくり下りてきた先にはチベスナ人形の札があった。
札にはクレーンの先が丁度入るくらいの輪があり、すっぽりとその輪へとクレーンは通っていった。
クレーンが中央へとものを掴む形へ動き、札はその先にしっかりとハマっていた。
『す、凄い！取れる！取れるよ倫っ！』
「......」
クレーンが上に移動し、ゆっくりと元の位置に戻ってくる。
スポンッ、とチベスナ人形は下のカゴへと落ち、私は瞬時しゃがんで落ちたチベスナ人形が確認する。
『嘘、取れた......、やった、取れたっ！！』
念願のチベスナ人形が取れた私は満足な気持ちでしかなかった。
初めて取った景品がこんなにも嬉しいとは......！
「それ、店で買った方が安かったかm──」
『ありがとう、倫っ！』
嬉しい気持ちでいっぱいで、倫にお礼を言った。
すると倫は驚いた顔をして、その後すぐにそっぽを向いた。
......少し赤い？
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茜８９ - コメント返し遅れ、申し訳ございません汗。そう言っていただけて嬉しい限りです‼︎ (2022年11月26日 12時) (
レス) id: 725f8adbad (このIDを非表示/違反報告)
ポンコツ - マジ角名が告ったとき、めっちゃ泣いたんだけど〜?! (2021年11月20日 0時) (レス) @page46 id: e04e85245c (このIDを非表示/違反報告)
茜８９(プロフ) - ハイキュー！！さん» 復帰したんですね！良かったです。 (2021年5月23日 8時) (レス) id: 00b7920020 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー！！ - 休止をやめました！←早い(笑) (2021年5月22日 23時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー！！ - そうですね！私の場合は休みではありませんが…… (2021年5月15日 20時) (レス) id: 19b8beddf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茜８９ | 作者ホームページ：http://Bunta20202
作成日時：2021年1月18日 22時
